サムスン電子がインドでGalaxy S23とFlip4・Fold4などの主力スマートフォン生産を始めたとブルームバーグ通信が6日(現地時間)報道した。韓国メディア「聯合ニュース 」が報じた。
原文記事:https://www.yna.co.kr/view/AKR20230207049700009?input=1195m
サムスン電子インド法人モバイル事業部門のラジュ・プーラン代表は同日、ブルームバーグとのインタビューで、サムスン電子が以前はインドに輸入されたプレミアムモデルであるFlipとFold機種を含むすべての携帯電話製品群を現地で製造していると明らかにした。
ただ、現地製造製品の価格を輸入製品より安く策定するかどうかについては言及しなかったとブルームバーグは伝えた。
サムスンはインド市場で中国製スマートフォンと激しい競争を繰り広げている。
市場調査企業のキャナライス調査によると、昨年にインド市場で最も多くスマートフォンを販売した企業は中国のシャオミで、市場シェアが20%だった。サムスン電子はシェア19%で2位だった。
ここ数年間、中国のスマートフォンメーカーは低価格、より大きなバッテリー、クリケットとボリウッドに基づいたマーケティング攻勢でサムスンの販売量を上回った。
プーラン代表はサムスンがさらに遅かったが、安いモデルを発売し、銀行と提携してクレジットカード割引特典を提供することで、昨年インドでスマートフォン10億ドル(約1兆2600億ウォン、約1323億円)分を販売し、中国のライバル会社に次第に追いついていると話した。
プーランはサムスンが先週に最新機種であるGalaxyS23を発売した後、インドで24時間で140億ルピー(約2125億ウォン、約224億円)に当たる14万台の注文を受けたと明らかにした。これは直前モデル発売後、初日の注文量の2倍に達する。
ライバル会社のアップルは、中国に依存していた生産を多角化し、昨年インドで最新製品のiPhone14の生産を開始した。また、インドで生産するiPhoneの物量を全体生産量の25%に増やすことを目標にしている。
サムスンもナレンドラ・モディインド首相の製造業活性化政策に参加しているが、ライバル会社であるアップルやフォックスコンなどと違って財政的インセンティブを受けるのに困難を来たしているとブルームバーグは診断した。
1995年、インドに初めて進出したサムスン電子は現在、首都ニューデリー近くのノイダなどで生産工場を稼動し、研究開発(R&D)センター5ヵ所、デザインセンター1ヵ所を運営している。
一方、サムスン電子のノ・テムンMX事業部長(社長)は1日、Galaxy S23を公開する直前インタビューで「インドは私たちが取り戻したい重要な市場」とし、インドに集中したモバイル研究センターを設立し、インドに生産基地を建てていると話した。
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