来月のグローバル景気不確実性拡大と半導体景気回復の遅延などの影響で製造業景気の見通しが暗いことが分かった。韓国メディア「アジアトゥデイ」が報じた。(写真:韓国内製造業の主要項目別見通しPSI)
原文記事:https://www.asiatoday.co.kr/view.php?key=20230324010013858
26日、産業研究院が発表した「専門家サーベイ調査」によると、4月の製造業PSI(専門家サーベイ指数、Professional Survey Index)は93にとどまり、100を下回った。見通しPSIが下落傾向に転換したのは、昨年11月以降5ヵ月ぶりのことだ。PSIは100(前月と同じ)を基準に100を越えれば前月対比肯定応答が、100を下回れば否定応答が相対的に多いことを意味する。
特に主要項目別PSIを見ると、内需(94)と輸出(97)が2ヵ月ぶりに100を割り込み、生産(96)も4ヵ月ぶりに下落転換した。業種別見通しPSIでは△ICT(88)、△機械部門(92)が100を下回った。ICT部門は4ヵ月ぶりに、機械部門は3ヵ月ぶりに下落転換し、△素材部門(106)は前月と同じ数値を記録した。
細部業種別の4月PSIを見ると、△ディスプレイ(114)、△携帯電話(108)、△化学(105)、△鉄鋼(133)を除いた全部門で100以下に落ちた。特に、半導体4月の見通しPSIは前月(67)より30程度下落した38を記録した。このほか、△造船(95)、△自動車(94)、△バイオ/ヘルス(90)、△繊維(88)、△家電(87)などの順だった。
半導体業種が前月対比半分程度下落すると見通しした理由は、△サーバー顧客の需要不振、△在庫増加、△価格下落、△需要萎縮、△需要鈍化、△半導体価格下落持続、△在庫調整、△グローバル景気不確実性拡大と非メモリ半導体メーカーの在庫調整、△前方産業不振および半導体価格下落持続見通し、△半導体景気化複勢遅延、△在庫増加、△前方需要不振および在庫拡大持続見通しなどを挙げた。
一方、今回の調査は事業研究院がFnGuide・Metrixに依頼して3月13日から17日にかけて行われ、計163人の専門家が225業種に対して答えた。調査類型としては製造業内の大きく3部門(ICT・機械・素材)に区分し、細部業種は11業種(半導体・ディスプレイ・携帯電話・家電・自動車・造船・機械・化学・鉄鋼・繊維・バイオ/ヘルス)で構成した。PSIは製造業および部門別・業種別応答の単純平均(average)値で算出した。
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