韓国のDB金融投資は10日、半導体業界について「来年フォルダブルフォン市場が600万〜800万台レベルまで増加するものと見られる」とし「これにより部品、素材、モジュールメーカーなどの恩恵が期待される」と分析した。 大型株では、サムスン電子(51,000 -0.39%)を、中小型株ではハンソルケミカル(95,300 0.00%)と徳山ネオルックス(20,950 -2.56%)を最適株に挙げた。
同証券会社のオ・ギュジン研究員は「現在のフォルダブルフォンは月に10万台レベルの限定的な販売に過ぎないが、来年には本格的な販売増加が期待される」とし「このようなフォルダブルフォンパネル供給増加分は、ほとんどサムスンディスプレイのものであるが、既存A3、 A4ライン稼働率の上昇で十分対応可能な量」と説明した。
続いて「来る2021年には、サムスン電子だけでなくHUAWEI、モトローラ、シャオミなどのグローバルスマートフォンメーカーによるフォルダブルフォン発売が本格化され、スマートフォン市場全体の1%を超える1600万台レベルまで増加する見通し」とし「これはA5新規ライン投資とグローバルパネルメーカーの生産本格化につながるだろう」と観測した。
さらに「来年サムスンディスプレイ稼働率の上昇に伴う恩恵のほとんどは既存の企業が享受する可能性が高いと判断される」とし「セギョンハイテク社、KHバテク社、ファインテクニクス社などの株価はここ数ヶ月の間に2倍以上急騰した」と述べた。
また、「素材メーカーは新規投資がなくとも、稼働率が維持されるだけで着実に売上げが発生するという長所がある」とし「サムスンディスプレイは(来年)、フォルダブルフォン販売の増加による稼働率の上昇とQD OLED量産による関連素材の供給増加が期待される」と付け加えた。