韓国ハンソルケミカル社は、今年の営業利益が1000億ウォンを突破し、来年は今年よりさらに20%近く増加すると予想されている。 成長の原動力は過酸化水素と量子ドット(QD)・二次電池素材だ。
9日、金融情報会社・エフアンドガイドによると、今年ハンソル社の連結売上と営業利益(市場推定値)は、それぞれ5989億ウォン、1147億ウォンと集計された。 第3四半期の累積売上高は4444億ウォン、営業利益は941億ウォンに達した。 来年は売上6670億ウォン、営業利益1356億ウォンと予。
ハンソルケミカルは、メモリ半導体業況の改善と微細工程増加の恩恵を受けた。 韓国毎日経済新聞によると、同社の関係者は、「過酸化水素は、半導体・ディスプレイ部門の需要の増加に応じて販売量が増えている」とし「特にサムスン電子とSKハイニックスの半導体ライン増設による超高純度過酸化水素の需要増加により成長すると予想される」と述べたとのこと。
過酸化水素は、半導体洗浄用化学製品である。
また、NAND型フラッシュ薄膜蒸着工程に使われる前駆体(Precursor)の売上高も増えている。 ハンソルケミカルは、台湾TSMCとサムスン電子、SKハイニックス、マイクロンなどに前駆体を供給している。
ジョン・ウォンシク=ハイ投資証券研究委員は、「ハンソルケミカル主力製品は、過酸化水素であるが、来年からサムスン電子平沢2工場(P2)、中国の西安2工場(X2)の稼働が本格化するという点は肯定的な要因」とし「来年の年間半導体香過酸化水素 出荷量は今年比で約20%増加の7000t(中国法人を含む)のレベルを記録するだろう」と予想した。
QDディスプレイ用素材と二次電池負極バインダーなどの電子材料もハンソルケミカルが最近強化している製品である。
さらに、「サムスン電子のQLED TV出荷量が、今年は500万台、来年は650万台に増加し、ハンソルケミカルのQD素材需要も大きいと予想される」とし「欧州自動車メーカーの電気自動車発売効果でサムスンSDIとSKイノベーションの中大型電池の出荷増加が本格化し、二次電池材料の売上高も拡大するだろう」と見通した。