LG化学が電気自動車(EV)バッテリーの陽極材主要素材であるフリーカーソル(前駆体)の調達先を増やす。 韓国ジイレック紙が報じている。同社が中国のGEM(格林美股份有限公司)と原料供給契約を締結したことが確認されたいう。
GEMは、ニッケル含有量を高め、エネルギー密度を上昇させることができるハイニッケル陽極材用前駆体をLG化学に供給するとのこと。具体的契約規模や供給時期は言及されなかった。
LG化学関係者は、「陽極材製造のための前駆体は、一部内製化を行い、残りはアウトソーシングで調達してきた」とし、「中国GEMとの契約は、調達先を拡大するための戦略的選択」と説明したとのこと。
LG化学は、過去2016年10月GSイーエムの陽極材事業を買収し、バッテリーの核心素材垂直系列化体制を導入した。 同時に前駆体技術も確保した。 しかし、GSイーエムの益山事業所で生産する陽極材演算300トンに過ぎないという。
前駆体は、硫酸コバルト、水酸化リチウムなどを追加で混ぜて焼成を行うときに使用する。 通常1:1の割合で混合する。 GSイーエムが供給できる前駆体も300トン程度と見なければならない。 これに対し、LG化学の陽極材の消費量は10万トンに達する。 GEMとの協力は、日増える電気自動車バッテリーの需要に対応するためという業界分析を紹介している。
陽極材はバッテリー4台原材料(陽極材、陰極材、分離膜、電解質)のうちの一つだ。 バッテリーコストの35〜40%を占めている。 LG化学は、2020年までにバッテリー生産110ギガワット時(GWh)を目標としている。