有機ELへの投資を拡大する中国企業、韓国の対策は?

OLEDテレビ市場の急成長が予想されるなか、中国企業の投資が拡大しているようだ。

市場調査会社IHSによると、世界的なOLEDの売上高は、今年281億ドルを記録した。来年はハイスペックスマートフォンの出荷増加により348億ドルに成長後、2023年に407億ドル、2024年に422億ドル、2025 年431億ドルに拡大すると見通した。

そのような中、中国もOLED市場に狙いを定めている。中国現地メディアによると、すでに日本円で約1.4兆円を超えるOLED投資が中国企業の間で始まっているという。 ビジョンオックスは、9月末広州に112億元(約1800億円)規模を投資して第6世代OLED生産ラインを建設する予定。 世界1位の液晶表示装置(LCD)生産企業BOEも同月の新規OLED生産ラインの建設に着手。 重慶地域に465億元(約7300億円)をかけて第6世代OLED工場を建て量産に入る計画という。 HKCは、9月27日、湖南省長沙地域に8.6世代OLED生産ライン着工に乗り出したとののと。 全体の投資規模は320億元(約5000億円)であり、2021年からTV用大型OLEDパネルの生産が可能とのことだ。

ただし、OLEDディスプレイを折ったり曲げたりする「フォルダブルOLED」に関しては韓国企業が優位にあるようだ。複雑なモジュール構造が必要とされる。 OLED調査専門機関ユビキタスリサーチによると、フォルダブルOLED市場は今年4億8000万ドルで、来年39億6000万ドル、2021年90億2900万ドルで、2023年には245億8100万ドルに達すると予想 。

韓国アジアトゥデイ紙によると、ジョ・ソンソン情報通信企画評価院技術政策団首席は「現在、2〜3年程度の(中国企業との)技術力格差をさらに拡大するなど、国内企業が市場を席巻する技術を継続しなければならない」とし「また、OLED技術者が中国企業に移らないよう、政府次元の対策を講じなければならない」述べたという。

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