サムスン電子が、インド市場でのエアコン販売の強化に乗り出すようだ。インド現地メディア・ライブミントが報じている。サムスン電子インド法人は家電部門からエアコン事業部を分離させるとのこと。同メディアによると、現在エアコン市場で最も高いシェアを保有している企業はボルタス(タタグループ系)であり、サムスン電子の現在の同市場シェアは5%であるが、同社は2万6000ルピー(約4万円)~の価格帯のエアコンを販売し、来年に事業規模を2倍に増やす計画であるとのこと。
ラジブ・ブタニ同社インド法人副社長は「今年下半期にエアコン事業部を分離し新しい組織を作った」とし「これはエアコンだけを扱う部署であり、独自の製品開発とマーケティング戦略を展開する予定だ」と明らかにした。
また、サムスン電子は現在、4万ルピー(約6.2万円)以上のプレミアムエアコン市場に集中しているが、今後、窓用エアコンとノンインバータエアコンを再リリースし、様々な顧客層を攻略するとのこと。このほか、現在、約9000か所ある販売店網を来年の夏には1万3000〜1万4000か所にまで拡大する予定とのことだ。
同副社長は「サムスン電子はこれまで冷蔵庫や洗濯機など、家電部門におけるプレミアム市場のみをターゲットにしてきたが、今後は普及市場にも本格的に進出したい」と述べたという。