LG化学は、中国の南京にある電気自動車(EV)のバッテリー新工場本格稼動を控えている。 11月から行われた試験生産を終え、量産準備に入ったと韓国メディア・ジイレックが報じている。同報によると、18日、LG化学は、中国南京滨江経済開発区の電気自動車のバッテリー2工場1段階への投資を終えた。 2018年10月起工式を行った後、1年2ヶ月ぶりだ。ここでは、2023年までに32ギガワット時(GWh)規模の電気自動車のバッテリーを作る計画。 2兆1000億ウォン(約1980億円)を段階的に投資するという。
同報では、まず2つの生産ラインが稼動されると伝えられた。遅くとも来月には量産が開始されるという。 LG化学の電気自動車バッテリー生産ライン1本あたりの生産量は2.5〜3GWhだという。2工場の量産に最大6GWhのキャパ(CAPA)が追加されることになる。既存の南京1工場の生産能力は7.2GWh規模だという。
今年LG化学の全電気自動車バッテリーの生産量は70GWhが目標だ。現在60GWh代後半を記録している。南京2工場1段階キャパを加えると全体の電気自動車のバッテリーの生産量は80GWhに迫ることになる。
中国は世界最大の電気自動車市場である。LG化学は、中国のバッテリーメーカーが生産していないポーチ型バッテリーが主力としている。ジイレックによると、角形、円筒形と比較し、さまざまなサイズとプラットフォームに適用することができ、価格競争力も高く、差別化できる長所があるいう。
先日11日には、LG化学が現地企業・GEM(格林美股份有限公司)からリチウムイオン電池用前駆体を調達するという報道もあった。
バッテリーの専門市場調査会社B3によると、全世界の電気自動車用リチウムイオン電池の市場で、LG化学は今年16.8%のシェアを記録する見通し。