LGディスプレイが来年下半期に市場に登場する予定のキャデラック第4世代「エスカレード」に38インチのカーブド有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイを供給する。
LGディスプレイは、キャデラックが7年ぶりに行ったフルチェンジモデルである新型「エスカレード」に38インチカーブドOLEDを供給することになった。 キャデラックは、来年2月に米国ロサンゼルスで新型モデルを正式公開する予定である。
自動車用OLEDは10インチ前後のサイズで、車両の動作状態を表示し制御する中央情報ディスプレイ(CID)と、運転者に情報を提供するインスツルメントパネル(クラスタ)と後部座席乗員のためのエンターテイメント用ディスプレイ(RSE)に区分される 。
新型キャデラックは超大型38インチカーブドOLEDを適用しCIDとクラスタを統合したのが特徴である。 屋外視認性が高く、深い黒色を実装するOLEDにより安全性と車両の内部審美性を高めると思われる。
LGディスプレイはフレキシブルOLEDと高解像度低温多結晶シリコン(LTPS)液晶表示装置(LCD)で自動車ディスプレイ市場を攻略している。 特に自動車のディスプレイが大型化されている傾向に合わせ、5インチ以上の高付加価値大画面にリソースを集中させている。
LGディスプレイは5インチ以上の車載ディスプレイ市場で2017年第1四半期から今年第2四半期まで10四半期連続で出荷・売上・面積のすべてにおいて世界1位を維持している。
LGディスプレイは韓国メディアの取材に対し、個別の顧客のことについては答えられないとしつつ、「カーディスプレイは信頼性の確保が重要となるので参入障壁が高く、後発には厳しい市場」とし「LGディスプレイは今年第1四半期の出荷台数が1億台を超えるなど急速に成長し、市場を先行獲得しただけに、今後の成果を期待している 」と述べたという。