折りたたみ式スマートフォン(フォルダブルスマートフォン)市場で首位を走るサムスンディスプレイが折り曲げ可能なガラス基板の制作技術を持つ韓国企業を買収した。
韓国メディアによると、23日、サムスンディスプレイはサムスンベンチャー投資と結成した新技術の事業投資組合(SVIC)ファンドを通じて、最近、非上場企業・ドウインシス(DO WOO INSYS CO., LTD.)の株60万株を135億ウォン(約13億円)で買い入れ最大株主になったという。 ドウインシス社は折りたたみ式スマートフォン(フォルダブルスマートフォン)用ガラス基板メーカーである。 折り曲げ可能な超薄膜ガラス(UTG・Ultra Thin Glass)加工技術に強みを持っている。すでにドウインシス社の株を18%持っていたサムスンディスプレイは、今回の買い付けで持ち分27.7%の筆頭株主になった。
2010年に設立されたドウインシステ社は超薄型ガラス加工分野の有望ベンチャー企業として目されサムスンディスプレイがサムスンベンチャー投資と共に2018年から投資してきた。 業界では来年に発売されるサムスン電子の「GALAXY FOLD2」にドウインシステ社の超薄型ガラスが使われと言われている。 韓国メディア・チョソンビズは、サムスンの今回の投資の狙いは、コア材料の安定供給先を国内で確保することであると報じた。同メディアの取材に対しサムスンディスプレイの関係者は、「フォルダブルフォンの技術競争力強化のための投資の一環」と説明したという。
サムスン電子は、2020年2月に米国サンフランシスコでGALAXY FOLD2を公開する。 今年発売されたGALAXY FOLDは左右両側に折り畳むタイプだが、来年初め公開する新製品は、上下に折り畳む設計であるとの見方が強い。