「鉄の街」と言われた韓国の浦項市に、電気自動車バッテリーの大規模なリサイクル工場が建設される。9日にはムン・ジェイン大統領も投資協約式に出席した。
慶尚北道規制自由特区である浦項市に電気自動車バッテリーの大規模なリサイクル工場が建設される。韓国のGS建設が1000億ウォン(約94億円)を投入する。業界では同バッテリーリサイクル工場によって、2022年ごろには、世界の2次電池材料の分野で、年間8000億ウォン(約753億円=世界市場の5.7%)の売上規模になると予想する。
9日、中小ベンチャー企業省は、浦項市において、GS建設・慶尚北道・浦項市の間で、同工場などの投資協約式を行ったと発表した。GS建設は、協約に基づいて、浦項迎日湾4産業団地56万㎡の用地にバッテリーリサイクル生産工場を建設し、バッテリーの収集 – 保管 – 解体 – リサイクルシステムを構築するという。 GS建設は主に2022年までに1000億ウォン(約94億円)を投資し、ニッケル、コバルト、リチウム、マンガンなど、年間4500tの二次電池用レアメタルの生産施設を造成運営するという。また、2次投資で年間約1万t規模で事業を拡大する一方、前後方産業への進出も計画しているとのこと。
パク・ヨンソン中小ベンチャー企業省長官は8日、「バッテリーのリサイクル産業は、電気自動車の普及拡大に伴い大きな成長が期待される分野」とし「レアアースなどのバッテリー核心素材のリサイクルを通じて、供給と環境で一石二鳥の効果があること」と展望した。
浦項市における投資協約式にはムン・ジェイン大統領も出席した。ムン大統領は、「鉄鋼が”産業のコメ”ならば、バッテリーは”未来産業のコメ”だ」とし「携帯電話、電気自動車、エネルギー貯蔵装置などでバッテリーの需要が急速に増加しており、2025年にはメモリー半導体よりも大きな市場に成長する」と述べた。
この日、ムン大統領は、投資協約式に出席した後、ポスコのスマート工場を訪問し、中小企業、大学と共同開発した人工知能(AI)・データベースの最先端高炉を見て回った。