サムスンディスプレイが、韓国の特許庁に「薄型で実装されるフレキシブルタッチスクリーンパネル(TSP)一体型表示装置」に関する特許を出願した。韓国電子新聞が食わした報じている。特許は、既存のタッチ一体型モジュールと比較し、さらなる薄さを実現する一方、曲がる特性を付与したことが骨子。
サムスンディスプレイ側は、TSPを別途製作して表示装置に付着すると、その分全体の厚さが増すことで映像の視認性や柔軟性を低下させると指摘。 また、フレキシブル表示装置の需要が高まっている傾向に逆行することになるだろうと付け加えた。
サムスンディスプレイは、そのような課題を解消するために二重フレキシブルディスプレイ用基板、または二重薄膜透明基板を使用することを提示。 二基板の間に透明電極物質でタッチ検出パターンと画素を形成する形だ。 下部の基板に画素を実装した後、その上の層に酸化インジウム電極(ITO)をはじめとする透明電極物質でタッチパターンを描いて光が透過されるようにする原理である。 画素は、モジュールの厚さを減らすために自発光素子である有機発光ダイオード(OLED)を利用する方法を提示した。
同社は、その技術が実装されると、二つの基板の間に形成されたタッチの検出パターンが基板間の密着性を一層向上させることができると見ている。 また、既存のタッチ一体型ディスプレイより単純な構造が形成されるため、モジュール全体の厚さが薄くなり柔軟性を高めることができると期待する。
今回の特許は、サムスン電子はもちろん重要な顧客であるアップルなど、さまざまなグローバルスマートフォンメーカーを狙ったものと見られる。 最近、GALAXY FOLDをはじめ、フレキシブルディスプレイを搭載したプレミアムスマートフォンが続々と登場し、タッチ機能と鮮明な画面をすべて実装する一体型項目が要求されているからである。 この技術を活用すれば、フォルダブルフォンをさらに薄くすることができると電子新聞は分析する。
サムスンディスプレイは、特許出願書において、「今回の技術は、静電容量方式はもちろん、他の方式TSPにも適用することができる」とし「厚さの低減はもちろん、従来よりも改善された柔軟性を提供するフレキシブルTSP一体型表示装置を提供することができるだろう」と 明らかにした。