韓国の慶尚北道がバッテリー産業のインフラの構築と投資誘致に積極的に乗り出す。
23日、慶尚北道によると、バッテリーの規制自由特区指定の成果を拡大するために、上半期に次世代バッテリーパーク造成事業を調査対象として申請する計画だという。
浦項加速器研究所(Pohang Accelerator Laboratory; PAL)にある同放射光加速器(Pohang Light Source; PLS)を活用してバッテリー素材の分析プラットフォームを構築し、研究開発インフラを造成するなどバッテリー業界の生態系を作るという。
企業の投資誘致にも力を入れる。
同道は9日、GS建設と浦項電池規制自由特区への1千億ウォン(約94億円)の投資協約式を行った。その後、企業からの特区事業への参加問い合わせが殺到したという。
昨年は、ポスコケミカル(2千500億ウォン=約234億円)やLG化学(5000億ウォン=約468億円)などが大規模な新規投資を行っている。
また、2018年に1兆ウォン(約940億円)の投資を約束したエコプロBMが浦項事業竣工(10月22日)を皮切りに順調に事業を進めているとされ、2020年にはエコプロGEMがバッテリー規制自由特区事業のために数百億ウォン規模の工場増設を用意しているという。
現地メディアであるデイリーDGニュースは、慶尚北道のバッテリー産業育成の成功要因は、バッテリー規制自由特区指定を通じた制度インフラの構築と戦略的な投資誘致の努力などによると指摘する。 規制自由特区の成果には関連省庁も注目しており、今後、研究開発インフラなどがさらに建設される可能性もあるようだ。
イ・チョルウ慶尚北道知事は「2019年のバッテリー産業の成果は、地域の努力を政府が支援し、企業が呼応して行わたことすべてに感謝の気持ちを伝える」とし「慶尚北道が産業化時代に鉄鋼と電子産業に国の経済を導いたように慶尚北道の電池業界の生態系を育成し、4次産業革命の時代に国家経済を牽引することができる重要な産業の中心地域にそびえ立つ、2020年になるようにする」とい述べた。
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