半導体景気回復の期待感が高まるなか、サムスン電子、SKハイニックス株価が過去最高値を更新し、関連する半導体装置企業の株価も好調だ。昨年は、半導体業況が低迷し、ほとんどの機器企業の株価が下落していた。しかし、年初から回復基調に入っている。
(参考記事:「サムスン株に時価総額上限制度適用か?連日の株高で」)
(参考記事:「サムスン株価史上最高値更新、SKも20年来の高値。半導体回復見通し受け」)
サムスン電子の株価は、昨年9月から上昇基調に入った。 8月1日の終値4万4000ウォンから9月2日には終値が4万9050ウォンまで上昇。以後、持続的に上昇し、旧正月前の1月22日には6万300ウォンまで上がった。約5ヶ月で41.5%上昇した形だ。(28日現在、5万8800ウォン)
SKハイニックス株価も昨年9月から上昇局面に突入。 8月1日の終値7万7400ウォンから9月8万2200ウォンに上昇。以後小康を挟み、12月2日には終値9万4100ウォンを記録した。旧正月前の1月22日には10万1000ウォンと約5ヶ月で株価が30.4%上昇した。(28日現在、9万6300ウォン)
代表的な半導体企業の株価が急騰するなか、関連する半導体装置企業の株も好調だ。これら装置企業は、昨年12月から上昇気流を乗り始めた。メモリだけでなく、非メモリ関連企業まで株価上昇の流れに乗り、過去1年間(52週)で最高値を更新する企業が続々と現れている。
ピエスケイ(PSK)は先月から株価が急騰し始め、最近、過去1年の最高値を更新した。この会社は、3D NAND型フラッシュの前工程装置と非メモリ装置の両方を供給する。サムスン電子のファウンドリ、CMOSイメージセンサー、ディスプレイ用ドライバIC(DDI)などの投資の恩恵を受けるとされる。
ウォニックIPS(Wonik IPS)の株価も高騰している。同社は昨年9月という、比較的早い時期に上昇気流に乗った。以後、11月に小幅下落ししたが、12月から再び強い反発曲線を描いている。去る8月6日の株価は2万1050ウォンであったが、今月17日には3万8550ウォン(日中最高値)を記録し、過去1年での最高値を更新した。(28日現在、3万5900ウォン)
ハンミ半導体(HANMI Semiconductor)は、昨年12月に最安値を更新。去る22日には1万850ウォンまで株価が急上昇した。(28日現在、9510ウォン)
ソルブレイン(SoulBrain)は、昨年11月25日の6万7500ウォンから今月17日には10万9300ウォンにまで上昇。高純度フッ化水素の量産化を発表するなど注目が高い。(28日現在、9万8800ウォン)
(参考記事:「韓国のフッ化水素生産企業、株価が1年で2倍に」)
キム・インシクIBK投資証券研究員は「サムスン電子をはじめとする半導体を中心とした上昇基調が続くだろう」と分析した。