米国GM(ゼネラル・モーターズ)のプレミアムブランドであるキャデラックが、大型フラッグシップSUVのエスカレード新型モデルを公開した。同モデルにはLGディスプレイのOLEDディスプレイと、サムスン関連会社のオーディオシステムが搭載される。
今回公開された新型エスカレードは2013年に第4世代モデルが発売されて以来、約7年ぶりにフルチェンジした第5世代モデルである。新型エスカレードは、昨年12月に公開されたシボレーのフルサイズ級SUVの新型タホに適用されたGMの最新フルサイズトラックのプラットフォームをベースに開発された。
韓国の自動車専門誌などによると、新型エスカレードは、業界初となる38インチカーブ・ド・有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイが搭載された。
LGディスプレイが提供する同ディスプレイの利点は、画素密度が4K TVより二倍も高いため、従来のディスプレイより鮮明な画質を実現する。
同ディスプレイは、合計3つのパネルで構成されている。ドライバーの視線から左側にある7.2インチパネルは総走行距離に加えて、区間走行距離を知らせるトリップメーターを表示する。
中央にある14.2インチパネルは速度、RPMなどを表示するメインスロットルの役割をし、右側の16.9インチパネルはオーディオ、ナビゲーションなどのインフォテインメントを制御することができるセンターフェイシアディスプレイの役割をする。
現代自動車のプレミアムモデル・ジェネシスがGV80を介して公開した拡張現実ナビゲーションが新型エスカレードにも適用された。
拡張現実ナビゲーションは道案内の際、実際の走行映像の上に仮想の走行ガイドを写し、運転を補助する技術である。
車両前方に取り付けられたカメラで撮影した映像をインフォテインメント画面に浮かべ、最適走行経路を仮想のグラフィックで表示し、運転者が簡単かつ正確にパスに沿って走行することができるようにしてくれる。
キャデラックは、このナビゲーションに方向ベース案内音声などの機能を盛り込んだ。
この機能は、ナビゲーションと連動して、次の案内が左折である場合、「左折」という案内音声を車両内の左側のスピーカーだけに発声されるようにし、運転者がナビゲーション案内を確実に認識できるようサポートする。
オーストリアの世界的なオーディオ機器メーカーであり、サムスン電子傘下のハーマン・カードン(Harman/Kardon)社の子会社であるAKG(Acoustic & cinema equipment)が開発したプレミアムオーディオシステムが、業界で初めて搭載された。
AKGスタジオリファレンス(AKG Studio Reference)と呼ばれる同システムは、28件のチャンネルで伝える3つのアンプ、36個のスピーカーを作動させ、鮮明でリアルな音を提供する。
標準AKGスタジオシステムには、19個のスピーカーと14個のチャンネルアンプで駆動される大型密閉型サブウーファーが含まれた。
キャデラックは新型エスカレードを今年の夏、北米を皮切りに販売を開始するという。