韓国のウェーブエレクトロニクス(代表バク・チョンソク)は、今年の電鋳メッキ(Electroforming)方式のOLED蒸着FMM(Fine Metal Mask)の量産を開始すると6日明らかにした。
FMMはOLEDパネルの解像度を決定する重要な部品であり、約2,000万個以上の微細な穴があいたインバー(Invar)素材の薄い金属板である。世界のOLED市場規模が2022年に372億ドル規模に成長することが見込まれるなか、FMM市場も拡大することが予測される。
ウェーブエレクトロニクスは、2010年から約700億ウォン(約65億円)を投資し開発したという。最近、エレクトロニクス分野の核心素材・部品・機器の国産化の動きが強化されるなか電鋳メッキ方式のFMMについても、国内のディスプレイパネルメーカーとの間で最終的な検証を完了すれば、すぐに量産供給を行うものと予想さされる。
一方、ウェーブエレクトロニクスの子会社が開発したOLEDパネル用有機材料も高効率性能を認められ、昨年下半期に量産供給されており、今年に入って供給が増加している。同社は、別の新たな有機材料の開発も完了しており、量産供給の拡大を目前に控えているという。
同社の関係者は、「電鋳メッキ方式のFMMは、最近リリースされている5Gスマートフォンやフォルダブルフォンに不可欠な高電池効率のOLEDパネル実装が可能であるという長所がある」とし、「日本の大日本スクリーン製造(DNP)のエッチング(Etching)方式と比較して超高解像度の実装が容易なため、今後のグローバル市場をリードするだろう」と述べた。