サムスン電子が11日(現地時間)、米国サンフランシスコで開催される 「GALAXY UNPACKED」において、クラムシェル(貝殻)型フォルダブルフォンである「ギャラクシーZフリップ」とギャラクシーSシリーズの新製品「S20」を公開する。
サムスン電子の、二番目となる折り畳み式携帯電話・「ギャラクシーZフリップ」は、従来のプラスチックフィルム(CPI)の代わりに超薄型強化ガラス(UTG·Ultra Thin Glass)を採用するとされている。
Zフリップには、Galaxy Foldで使用されていたCPIの代わりにUTGが搭載される。折りたたみガラスがスマートフォンに採用されるのは世界で初めての事例だ。
外信によると、UTGを装着したZフリップは広げたときに6.7インチ22対9のアスペクト比が適用され、強化されたヒンジを装着して90度だけでなく、70度から110度の間で折り畳み部分を固定することができるという。
Zフリップの今年の販売目標250万台とされ、UTGディスプレイをどの会社が供給するかも関心事だ。9日、韓国毎日経済新聞によると、2014年から 「折りたたみガラス」 を開発してきたドウインシス(DO WOO INSYS CO., LTD.)がディスプレイを独占的に供給する予定だという。昨年末、サムスンディスプレイが株式27.7%を確保し、最大株主となった同社は、0.1㎜以下の厚さで折りたたみ可能なUTGを開発したという。
サムスン電子は、同社に「限度承認」形式で生産を任せているという。これは、品質に満足していない場合は、次の注文をしないという契約方式であるとのこと。サムスン電子は、市場の反応を見ながら、後続のフォルダブルフォンにも適用するとみられる。ドウインシスのUTG生産能力は約25万単位/月であるとされ、現在追加で増設した3本目のラインで収率のテスト中であるとされ、ラインが安定すれば、月50万枚以上生産することができると同社は見ているという。
同紙によると、部品業界の関係者は、「UTGに進出する企業は多いが、柔軟性と強度の両方を確保するのは容易ではなく、ガラスがより厚くなるケースが多い」と述べたという。
また、ある投資業界の関係者は、「中国のファーウェイやOppo、アメリカのAppleなども注目している。」と述べたという。
現在、Zフリップのベンダーには、KH BATECK(ヒンジ)、Segyeong HiTech(保護フィルムコーティング)、Esconek(コネクタ)などが名を連ねる。
(写真:Zフリップとされる画像)