サムスンSDIの次世代電池「Gen5」、NCA正極材活用へ

サムスンSDIが、ハンガリーのゲッド(Göd)にある同社の電気自動車(EV)バッテリー工場において、ニッケル含有量80%以上のハイニッケル正極材であるNCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)を活用する。エネルギー密度を高め、電気自動車の1回の充電時の走行距離を伸ばすための試みだ。韓国メディアが報じた。

サムスンSDIは、ハンガリー・ゲッドにある自社工場において、NCAを使用した次世代電池「Gen5」を生産するという。量産時期は2021年だ。サムスンSDIが角形電池でNCAを使用するのは今回が初めてだ。これまで円筒形電池にはNCA、角形電池にはNCM(ニッケル・コバルト・マンガン)を主に使った。

サムスンSDIは先月30日に行われた実績発表後のカンファレンスコールにおいて、「2021年から量産する第5世代のバッテリーは、走行距離を600km以上伸ばすことができる。電気自動車の普及拡大に役立つだろう」とし、「2021年から量産するバッテリーは「Gen(Generation)5バッテリーだ」と明らかにしていた。

さらに「Gen5は、ニッケル含有量が80%以上であり、電池効率の向上新工法も導入する予定」とし「エネルギー密度が20%以上高くなり、kWh当たりのバッテリーのコストも20%以上低くなるだろう」としていた。

NCAはエコプロビーエムが供給する。10日、両社はエコプロイーエムという正極材合弁会社設立を発表した。浦項(ポハン)の迎日(ヨンイル)湾産業団地にCAM6専用陽極材工場を建てる。工場が本格稼動される2022年前までは、既存のCAM5が正極材の生産を引き受けるという。

(参考記事:「サムスンSDIが正極材で合弁会社設立、次世代バッテリー「ZEN5」に供給へ」)

新素材の導入と共に工程にも変化が生じる。正極材、電解質、分離膜、陰極材などのバッテリー素材を階段のように積む上げるスタック(積層)方式が導入される。従来は、各電池素材を巻いて入れるWinding方式だった。

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