11日(現地時間)アメリカで公開されたサムスン電子のフォルダブルスマートフォン「ギャラクシーZフリップ」にドイツのショット社(Schott)のガラスが搭載されていることが確認された。韓国メディア・ジイレックが報じたい。独占供給であるという。ギャラクシーZフリップはカバーウィンドウ素材にガラスが適用された初のフォルダブルスマートフォンである。
ショット社は超薄型ガラス(UTG:Ultra Thin Glass)の開発企業だ。最小厚さ25マイクロメーター(μm)の超薄型ガラスを安定的に生産出来ると認証されており、2016年にはドイツ産業革新賞を受賞している。同年に、スマートフォンカバーガラス、指紋認識センサー、カメラレンズなどの電子部品用超薄型ガラスブランドも発売している。
既存のスマートフォンカバーガラス分野で先頭を走る米コニーング(Corning)社は、折りたたみ式スマートフォン用超薄型ガラスの分野はまだ開発段階であるとされる。
同紙によると、韓国のガラス加工企業であるドウインシス社がショットの超薄型ガラスのマザーガラスを受け、切断やコーティングなどの加工を行ったあとサムスンディスプレイの有機EL(OLED)パネルにカバーガラスを貼るという。サムスンディスプレイは昨年12月ドウインシスの実質最大株主となっている。サムスンディスプレイはドウインシスと以前から関連技術開発を共にしてきた。
(参考記事:「ギャラクシーZフリップ採用ガラス、ドウインシス社が独占供給」)
ショット社はダウンドロー(down-draw)工程で超薄型ガラスを生産する。溶融状態のガラス液体をローラー(roller)で薄く流し、下に掴んで引っ張る用にガラスを抜く。コーニングのガラス製造工程はフュージョン法である。上から下に流れるガラス液体をアイソパイプで二つに分けた後、また一つに合わせて(fusion)ガラスを作るとのこと。