韓国の電気自動車バッテリーの世界市場シェアが初めて30%を超えたことが分かった。今年1月、LG化学は、バッテリの使用量ランキングで、これまで1位だった中国CATLを上回った。
2日、市場調査会社SNEリサーチによると、今年1月に販売されたグ電気自動車のバッテリー使用量ランキングで、日本のパナソニック(シェア27.6%)が1位に、LG化学(22.9%)が2位を記録した。サムスンSDI(5.1%)とSKイノベーション(2.8%)は、それぞれ4位と7位だった。これにより、コリアンスリー(韓国3社)のシェアも初めて30%を突破した。
今年1月、世界各国に車両登録された電気自動車バッテリーのエネルギー総量は7.3ギガワット時(GWh)である。中国市場の低迷が続き、前年同期比6.2%減少した。
パナソニックは、米国でテスラのモデル3の販売拡大に支えられ、バッテリの使用量が1年の間に2倍以上成長(2GWh)し、1位を奪還した。これまで1位の座を守ってきたCATLは3位だった。 CATLを含む中国バッテリーメーカーは、新型コロナウイルスなどによる中国市場の低迷が大きく影響した形だ。
LG化学の1月のバッテリの使用量は1.67GWhで、前年同期比2倍以上増えCATLを抜いて2位に上がった。サムスンSDIの使用量は0.4GWhで、同期間22.7%増加して2ランク上昇の4位に。 SKイノベーションは使用量が2.1倍増加して0.2GWhを記録。順位も5階段上昇した。
韓国メディアによると、コリアンスリー(韓国電池3社)の成長は、各社のバッテリーを搭載しているモデルの販売増加によるという。 LG化学は、ルノーの「ZOE」、アウディの「Eトロン」などの販売が増え、使用量も増加した。サムスンSDIは、BMWの「330e」、フォルクスワーゲンの「パサートGTE」などの販売好調が成長を後押しした。 SKイノベーションは、起亜の「ニーロEV」や「ソウルブースター」などの販売増加による。
SNEリサーチは、「今後も、韓国3社のシェアが拡大すると予想される」とし「ただ、今後、中国市場が回復し、CATLをはじめとする中国企業が反撃に出ると予想され、パナソニックも健在であることから、韓国3社も競合他社の攻勢に適切に対応するための基礎競争力を確保し、市場戦略を周到に練ることが必要だ」とした。