サーバー用DRAM価格上昇、新型肺炎ショック相殺か

韓国のKB証券は6日、メモリー半導体の一種であるサーバー用DRAM価格が上昇傾向を続けており、新型コロナウイルス感染症によるモバイルDRAM需要への打撃を相殺するだろうと予想した。
同証券のキム・ドンウォン研究員は「半導体市場調査機関である
ディーラムエクスチェンジ(DRAMeXchange)によると、第1四半期のサーバー用DRAM価格は前期比5〜10%上昇し、2018年第2四半期以来、7四半期ぶりに上昇に転じると予想される」とした。

キム研究員は「以後、第2四半期には、価格の上昇幅が20%以上に拡大する見通し」とし「サーバー用DRAM価格の二桁の上昇が、2017年以来、3年ぶりに実現するだろう」と強調した。
同研究員は「サーバー用DRAMの発注が北米IDC業界を中心に中国のデータセンターにまで拡大するなか、新型コロナウイルスによるビジネス環境の変化により、インターネットのデータトラフィックが大幅に増加。下半期にDRAMが供給不足になる可能性への懸念から在庫拡充の需要も増えた」と説明した。他にも、ネットフリックスやYouTubeなどのOTT新規サービスが増加するなか、Eコマースを含むオンライン取引の比重が拡大されることも要因の一つであると指摘した。

続いて「実際に第1四半期現在、サムスン電子、SKハイニックスなどの場合、サーバー用DRAM需要が供給を20%以上、上回っていることが把握されている」とし「当分の間、サーバー用DRAMの供給不足は続く見通し」と付け加えた。
それとともに「強力なサーバー用DRAMの需要の増加は、半導体業界で新型コロナウイルスの影響による第1四半期の中国モバイルDRAMの需要の減少を十分に相殺するものと期待している」と述べた。
(参考記事:「サーバー用DRAM、サムスンとSKの供給比率に変化か?」)

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