LG化学、EV電池部門の分社化を白紙化か?

 LG化学が電気自動車バッテリー(EV電池)を生産する電池事業本部を分社化する計画を事実上、中止したようだ。東亜日報が報じた。
同紙によると、8日、LGの関係者は「電池事業本部の分社計画は事実上、無制限延期された。先週の取締役会議の結果、「期待ほどの実益は得にくい」という結論となった。」と明かにしたという。
 同紙によると、LG化学は昨年末から電池事業本部の分社化に本格的に取り掛かっていたという。今年の7月頃に電池事業本部をLGの子会社として分社化し、新規上場(IPO)を通じて大規模な投資誘致を計画していたという。同紙によると、LGの関係者は「LG化学はこれまで石油化学分野が稼いだ資金で電気自動車バッテリー事業に投資してきた」としつつ、「しかし、最近石油化学の業況が悪化し、電気自動車バッテリー事業は追加設備投資などで、費用が増加している。資金の負担を軽減するためにLG化学が選択できる確実な方法は分社後のIPOだった。」と明かしたという。
 同紙によると、LG化学はIPOの過程において、電池事業本部に対する市場の期待感が低下することを恐れたようだ。もちろん、世界的に自動車バッテリー市場の成長可能性に高い期待感が形成されている上に、グローバルな大手自動車メーカーと幅広く納品契約を結んでいるLG化学が注目の的となっていることは確かである。しかし、電気自動車バッテリーの売上高に対して低い収益性、原材料供給元の高い変動性、エネルギー貯蔵システム(ESS)火災事故、アメリカ、ポーランド、中国などに位置する海外工場の収率不振などの問題が残されている。さらに、先月から始まった新型コロナウイルスの拡散による景気悪化も悪影響を及ぼした。そのようななかで、無理にIPOを進めるのは得策ではないと判断したようだ。
LG化学の電池事業の売上高は毎年急速に増加している。2017年に4兆5606億ウォン(約3975億円)、2018年に6兆5196億ウォン(約5670億円9、昨年は8兆3503億ウォン(約7280億円)と成長した。しかし、営業利益は、昨年第3四半期(7〜9月)は712億ウォン(約62億円)の黒字を出したことを除いて、四半期ごとに1200億ウォン(約105億円)以上の営業損失を出している。

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