ZフリップにUTG供給の韓国企業、社員10人の零細企業から躍進

サムスンの最新フォルダブルフォンである「ギャラクシーZフリップ(Galaxy Z Flip)」のカバーウインドウに超薄型ガラス(UTG)を供給したドウインシス社が注目されている。ソウル経済紙によると、同社は10年前から「折るガラス」の技術を集中的に開発していたという。
(参考記事:「ギャラクシーZフリップ採用ガラス、ドウインシス社が独占供給」)
(参考記事:「zフリップ発売でUTGとCPIの素材対決?」)

同紙によると、ドウインシス社は昨年まで10人前後の社員しか存在しない零細企業だったが、今回のUTG採用に伴い社員を200人にまで増やしたという。最近は、新型コロナウイルスの影響に関わらず、週末問わず設備をフル稼働させ生産を追いつかせているという。先月28日には、設備投資のため、外部からの230億ウォン(約20億円)規模の投資も受けたとのこと。
同紙は、フォルダブルフォンのカバーウインドウとしては、日本の住友化学が開発したCPIフィルムが代表格であったが、昨年の日本による輸出規制(輸出管理強化)を受け、各企業も国産化を意識したことが、ドウインシス社のUTG採用に影響したと指摘した。
2010年に設立されたドウインシス社は、ディスプレイ部品の素材企業である。創業者であるク・ボンギ最高技術責任者(CTO)は、サムスンディスプレイで勤務した経験をもとに、30年近くディスプレイ材料の開発に従事した人物だ。サムスンディスプレイでは有機発光ダイオード(OLED)パネルや「Galaxy edge」の開発にも携わるなど、韓国のディスプレイ素材専門家の一人に数えられるという。
同紙によると、業界のある関係者は「ク・ボンギCTOは9年間、借金をつくりながらも、曲がるディスプレイ技術の開発に没頭した」とし「安定した素材技術の開発により、最終的に大企業の量産を得た」と述べたという。
昨年までは収率に問題があったが、サムスンディスプレイと共に研究開発をすることで、この問題も相当部分解消したという。

関連記事

特集記事

エレクトロニクス業界リサーチやコンサルティング、コーディネーションのご相談はこちらまで

ランキング

  1. 1

    シャープからサムスンに転職したエンジニアが語る「サムスンが優秀な理由」

  2. 2

    スマホ世界一のサムスン電子が日本市場で苦戦中、iPhoneとは対照的

  3. 3

    Galaxy S23 ultraの色やエッジは? 「薄くなって平らになる」

  4. 4

    Galaxy S22の購入者、発熱問題でサムスン電子を相手に集団訴訟を予告

  5. 5

    味の素社が製造するABFの調達懸念で韓国半導体業界は非常事態に…なぜ?

  6. 6

    LCD事業の撤退を急ぐサムスンディスプレイ…今年6月に生産終了へ向け調整

  7. 7

    「二つ折り」サムスンの新商品フォルダブルフォン「フレックス」公開

  8. 8

    再びやってきたGalaxyの危機、「バッテリー爆発」Note7の事態を振り返る

  9. 9

    ウクライナ事態で希少ガス「ネオン」の価格が高騰…ポスコに関心集まる

  10. 10

    サムスン電子、横にもワイドな「ㄱ字型」のフォルダブルフォンを発売へ

TWITTER

「Galaxy Z4 vs iPhone14 vs Mate50」韓米中の戦略スマホがビッグマッチ
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091603/

米EV補助金の中止で暗雲が立ち込める現代自動車グループ、解決策はあるか
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091602/

K-半導体、需要低迷による危機が懸念される中、韓国企業は投資で正面勝負に
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091601/

BOE、昨年米国での出願特許1位・サムスンDは2位…技術覇権争い激化
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091502/

サムスンSDI、独BMWと北米にEVバッテリー工場設立の可能性
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22091501/

Load More
TOP