昨年はメモリ半導体市場が不振だったが、ソリッドステートドライブ(SSD)の需要は堅調だった。下半期からNAND型フラッシュの価格が上がった理由だ。最近は、新型コロナウイルス(コロナ19)の影響により、NANDが不足しているとされる。韓国メディアによると、サムスン電子、SKハイニクスなどはNANDの供給量を増やすという。
SSDは不揮発性であるNANDを利用して情報を格納する装置である。 SSDは、スマートフォン、PC、データセンターなどが主な用途である。
17日、市場調査会社トレンドフォースによると、需要の急増により、第2四半期までSSDの価格が上がる見通しだ。企業用SSDの場合、前年比15%の価格上昇が予想される。先月、SSDなどに使用されるNAND型128ギガビット(Gb)マルチレベルセル(MLC)製品の固定取引価格は4.56ドルだった。去る1月の水準を維持し、2019年5月以降は価格の下落がない。
韓国産業省(産業通商資源部)が発表した情報通信技術(ICT)輸出入資料においても、SSDの輸出増加が確認できる。先月、SSDの輸出額は8億3000万ドルで、前月比171.7%増となった。 SSDの輸出額は昨年10月に16.7%、11月に67.5%、12月に94.0%、今年1月に133.8%の順で上昇している。
韓国デジタルデイリー紙によると、サムスン電子とSKハイニクスは需要増加や供給不足への対策としてNAND生産量を増やすと報じた。サムスン電子は今月から、中国西安第2工場でNANDを出荷し始めた。現在第2工場の生産能力は月2万枚(ウェハ投入量基準)であるという。
同紙によると、第2工場は、過去2018年の増設を開始し、いくつかのラインが完成した状態であり、ステップ1の投資が終われば月6万5000枚の生産能力を確保するという。同紙は今後第2段階の投資が行われるとした。
同紙によると、SKハイニクスも今年はDRAM依存を減らすためNAND生産を増やす計画だという。 SKハイニクスは忠清北道清州工場のM11、M12、M15ラインなどで、NAND型を生産している。 M8ラインの半導体受託生産(ファウンドリー)設備は、中国無錫工場に移動され、空いた場所にNAND製造装置が設置される可能性が高いという。