サムスンがベトナムに社員を追加派遣。OLEDモジュール設備改造のため

サムスンディスプレイがベトナムにスタッフを追加で派遣する。ベトナム政府は、現在、すべての外国人および自国の海外同胞の入国を禁止しているが、サムスン社員など一部に限り例外を認めて入国を許可している。
24日、韓国メディアによると、サムスンディスプレイのエンジニアなど180人が28日、アシアナ航空のチャーター機によって、ベトナム北部クアンニン省のバンドン空港に向けて出発する予定であるという。

現地に到着したスタッフは、事業所の近くに設けられたサムスン専用の隔離施設を利用して、OLEDモジュール工場の改造作業に順次投入されるという。先に到着したエンジニア170人との間で、隔離施設や作業の動線が重ならないよう対策が取られている状態であるとのこと。
(参考記事:「サムスン技術陣がベトナムで隔離。スマホ生産に支障か」)
(参考記事:「ベトナム、サムスン技術者の入国を条件付きで許可」)
ベトナムの当局は、サムスンディスプレイの施設状況を直接確認し、隔離例外措置も認めたという。ベトナムでは、22日基準でのコロナ19累積感染者が初めて100人(116人)を突破している。
韓国メディアでは、サムスンディスプレイがベトナムの生産ラインの改造作業を進められない場合、下半期のサムスン電子のスマートフォン新製品発売に支障を来たす可能性が高いと報じられていた。チョソンビズ紙によると、「今回の追加人員派遣により、主要顧客の新製品発売に先立ち、フレキシブルOLEDモジュール設備の改造作業に集中できるようになった」と伝えている。
同紙によると、ある業界関係者は、「すべての海外出張ルートが事実上閉ざされた状況で、サムスンのベトナム派遣(の実現)は意義深い」とし「他の国でも順次、追加派遣を期待できるようになった」と語ったという。

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