サムスン電子から下半期に発売予定とされるフォルダブルスマートフォン「ギャラクシーフォルド2(Galaxy Fold 2)」のスペックが明らかになり始めている。
外信や韓国メディアによると、サムスン電子の「Galaxy Fold2」にはクアルコムの最新プロセッサ「スナップドラゴン865(Snapdragon865)」が搭載されるとのこと。
「Snapdragon865」は、台湾TSMC社の7ナノメートル(㎚)プロセスで製造されたチップセットで、日本を始め、米国、中国、韓国、カナダなどで発売された「ギャラクシーS20(Galaxy S20)」シリーズにも搭載された。
これまでサムスン電子は、米・中以外の国で発売したフラッグシップスマートフォンには、主に自社製の「エクシノス(Exynos)」を搭載していたが、「ギャラクシーS20」からクアルコム社の「Snapdragon」を搭載する方針に切り替えた。
これについては、サムスン電子がファウンドリ事業を拡大するため、クアルコム社製のチップセット生産を受ける代わりに戦略的な選択を行ったと解釈されている。
ギャラクシーシリーズに詳しいとされMax Weinbach(マックス・ワインバッハ)氏によると、「Galaxy Fold2」の開発コードは「ウィナー2(Winner 2)」で、前ギャラクシーのコードネーム「ウィナー」を継承しているとのこと。
画面サイズは前作同様の4.6型ディスプレイ2枚の7.3インチ、前面のベゼルサイズを減らしたディスプレイ「インフィニティ-V(Infinity-V)」を搭載し、背面部には、広角・超広角・望遠・デプスビジョン等のクアッドカメラを採用。価格は前作と同様の200万ウォン(約約18万円)台になる見通しであるという。
また、サムスン電子は「Galaxy Fold2」に加え、中国市場向けの「専用フォルダブルスマートフォン」の開発にも取り組んでいるものとみられている。
サムスン電子が先月公開した次期スマートフォンチップセット用のソースコードには「ゾディアック・プロジェクト(Zodiac Project)」とのコードが含まれており、このような憶測が出ている。このプロジェクトに該当するモデルが、ギャラクシーZフリップの「Z」とプロジェクト名の頭文字が同一あるため、ギャラクシーZフリップスタイルのモデルであるというのだ。
一方、市場調査会社オムディア(OMDIA・旧IHSマークィット)は最近、「フォルダブルスマートフォンに搭載される有機EL(OLED)パネルの出荷量は2026年まで年平均で93.9%成長する」という見通しを出した。
フォルダブルフォンの出荷量が、今年の390万台から2021年には1090万台、2022年は2090万台、2026年は7310万台と、毎年2倍規模で成長するだろうという見通しだ。