SKイノ、VRDSの本格生産へ

29日、SKイノベーションは、「VRDS」(減圧残渣油脱硫設備=Vacuum. Residue Desulfurization」の試運転を終え、本格的な商業生産の準備を整えたと発表した。韓国メディアは、毎年2000〜3000億ウォン(約180億~約260億円)規模の収益が得られると予想している。
同社の主要子会社であり石油精製会社であるSKエナジーは、本事業に1兆ウォン(約880億円)を投資し、「SK蔚山(ウルサン)コンプレックス(CLX)」内に、8万2645㎡(約2万5000坪)規模のVRDSを建設した。また、同設備の建設期間を3ヶ月以上短縮させただけでなく試運転にも成功し、商業生産の準備が完了したと29日明らかにした。

(写真:SKエナジーのVRDS施設全景=同社提供)
VRDSは、原油精製の過程で生ずる副産物(硫黄重質油)に水素化脱硫反応を起こさせ、より高価値な軽質油と低硫黄燃料油を生成する設備である。今年施行された国際海事機関環境規制(IMO2020)に対応するための施設である。
今回の工事は独自の技術力だけで試運転を終えた初の事例とされ、同社は「SKエナジーの技術力の結晶である」と説明。工事期間を短縮して予算を削減しただけでなく、高圧に耐えうる配管設計を施したと強調した。
SKエナジーは1兆ウォン(約880億円)を投資し、2018年1月にVRDS工事を開始。
今年1月末には「機械的完了」(プラントが物理的に完成し試運転が可能な状態)の段階に入っていた。
今回建設された設備は配管の長さだけで240㎞に及び、電気ケーブルの長さは「ソウル〜蔚山(ウルサン)間(約300km)」の3倍という大規模な工事であったが、建設期間は27ヶ月と14日と、当初の計画より3ヶ月も早く完了したと強調した。
同社のチョ・ギョンモク社長は「VRDSの試運転完了はSKエナジーの高いプロセス運用と技術力の結晶」と説明し、「将来的に主要な競争力の一つとなるVRDSをはじめ、環境にやさしいビジネスモデルを継続的に革新し、経済的価値だけでなく社会的価値の創出に先駆けていく」と述べたと報じた。
SKグループは、内外の不確実性に備え、様々な成長動力の確保に努めている。

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