サムスンと中小ファブレスがIP共同開発へ

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サムスンと中小ファブレスがIP共同開発へ

サムスン電子と韓国内の中小システム半導体設計(ファブレス)業界が、半導体の重要な設計資産(IP)の開発のため協力するようだ。韓国電子新聞によると、昨年4月、韓国政府によるシステム半導体育成戦略に参加する形で行われるという。設計基盤が弱いファブレス企業の能力を育てると同時に、サムスンファウンドリ事業部は様々なIPを確保するという狙いだという。

同紙によると、サムスン電子のファウンドリ事業部は、韓国産業省(産業通商資源部)が推進する「システム半導体核心IP開発」事業への参加を打診しているという。

同紙によると、業界に精通した半導体業界の関係者は「サムスン電子が国内の中小設計業者と協力し、コアIPを開発する課題を実務陣の間で具体化している」とし「ディスプレイ・カメラなどの映像関連のチップ内での接続を支援する物理インタフェースMIPI、D-PHY、C-PHY、M-PHYなどの開発課題を実行する確率が高い」と述べたという。

システム半導体のコアIPの開発事業は、昨年4月に韓国政府がシステム半導体育成戦略を発表した後に進行したフォローアップ政策の中の一つだ。

同政策は26件のシステム半導体設計関連の課題、16件の設計装置の課題のほか、IP分野だけ別に支援する事業がある。 2020年に86億4000万ウォン(約8億円)が投入され、16件のコアIP開発課題を支援するとみられる。

IPは、半導体の設計するために必要な資産である。電子新聞は、建築に例えるとIPは設計図に相当するとし、半導体チップを設計するファブレスメーカーも重要なIPアドレスを持つ必要があるが、ファウンドリ側も工程を滑らかにサポートするため様々なIPポートフォリオを持つ必要があると分析。同事業は、過去のシステム半導体サポート政策では試行されたことがないとされ、大変意味があると同紙は評価した。

同紙は、これにより、国内ファウンドリと中小ファブレス企業間の「ミスマッチ」を解消することができると見通す。これまで業界では28ナノ(㎚)以下の最先端の微細プロセスの導入に焦点を当てていたサムスン電子のファウンドリ事業部と、一方で、55〜65ナノ工程などミドルエンドの需要が多かった中小ファブレスとの間にギャップがあったと説明。ファブレス企業がサムスン電子のファウンドリを利用したくても、サムスンのIPポートフォリオが足りず、台湾や中国のファウンドリを使用するしかなかったと指摘した。

今回の事業で、サムスン電子のファウンドリ事業部は、さまざまなIPポートフォリオを確保し、事業拡大に拍車をかけることができると同紙は展望する。中小ファブレスも国内最先端のファウンドリを使える機会が生じ、「一石二鳥」の効果を得ることができるとする。


 
 
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