バッテリー正極材 「NCM」が過半占める

EV電池

バッテリー正極材 「NCM」が過半占める

 
昨年、全世界で販売されたバッテリーのうち、二つに一つは、ニッケル・コバルト・マンガン(NCM)系列であることが分かった。各国の環境政策により電気自動車(EV)の普及が広まり、高価なコバルトの代わりにニッケルを用い、エネルギー密度を高めようとする試みが多かったとみられる。

8日、矢野経済研究所によると、昨年に電気自動車(EV)、エネルギー貯蔵装置(ESS)、スマート機器、電動工具などで使用されたバッテリーの正極材市場規模が、51万7626トンであることが分かった。韓国メディアも引用し報じた。同規模は前年同期比126%増であり、うち半分以上となる55.3%がNCMである。 NCMがバッテリーの正極材市場の半分以上を占めたのは、今回が初めてだ。

NCMの次に多く使われた正極材は、ニッケル・コバルト・アルミニウム(NCA)で13.9%であった。続いて、リチウムコバルト酸化物(LCO)は12.4%、リチウムリン酸鉄(LFP)は12.3%だった。

NCMは、主に電気自動車の正極材として使われる。 2015年は6万451トンに留まったが、電気自動車の普及が増え、市場規模が大きくなっており、2016年以降、毎年130〜170%の成長率を示してきた。 NCMの中では、ニッケル含有量が高いハイニッケルの割合が大きくなっている。 2017年はNCM622(ニッケル・コバルト・マンガンの割合6:2:2)が10.9%(1万2759トン)、NCM811(ニッケル・コバルト・マンガン比重8:1:1)が2%(2320トン)の水準であった。 2018年は、NCM622とNCM811がそれぞれ24.8%(5万626トン)、5.3%(1万837トン)に拡大した。

NCMとハイニッケルが増えた一方で、小型バッテリーに使用するリチウムコバルト酸化物(LCO)は縮小傾向だ。 2017年は22.1%(6万7800トン)、2018年は15.5%(6万3810トン)、2019年は12.4%(6万4370トン)だった。スマートフォン、タブレット、ノートPCなどの小型バッテリー市場をリードする製品の成長が限界に達したためという見方が多い。

同研究所は、今年の正極材の市場規模を60万675トンと予想。 2021年は67万3768トン、2022年には73万4195トンとみている。中国で主に使われるLFPとNCMに一部混ぜて使用するリチウムマンガン酸化物(LMO)の場合、6〜10%のレベルで成長が止まると予想した。

(画像:正極材イメージ)
 
 


 
 
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