中国スマホで「代理戦争」、ソニーとサムスンのイメージセンサ

イメージセンサー

中国スマホで「代理戦争」、ソニーとサムスンのイメージセンサ

 
イメージセンサーをめぐり、サムスン電子とソニーが激しい覇権争いを繰り広げる見通しであると、韓国メディアが報じている。

同国のITチョソン紙によると、最初にカメラ性能強化に乗り出したのはサムスン電子だったとし、イメージセンサーのサイズを広げ、画素数を増やすなどの取り組みについて言及。中国のシャオミと手を組み、自社製品を搭載させることで、イメージセンサー市場におけるシェア1位を狙っていると伝えた。一方のソニーは、「Sony IMXブランド」のイメージセンサー性能を向上させ、中国大手のオッポ(OPPO)やワンプラス(OnePlus/オッポの傘下)にカスタム型のセンサーを供給し、市場の主導権を維持していると伝える。

去る2月、サムスン電子の新スマートフォン「Galaxy S20 Ultra」には同社のイメージセンサ―「ISOCELL Bright HM1」が搭載された。センサーサイズが1 / 1.33インチと、通常のセンサー(1 / 2.7インチ)よりも約4倍大きく、1億800万画素を誇るなど、現行のイメージセンサーでは最高レベルの製品であることから注目を浴びた。

ノナセル(Nonacell)を実装している点も特徴だ。9つの隣接したピクセルを一つの大きなピクセル(3×3)のように動作させる技術であり、サムスン電子が独自に開発したという。8K動画撮影も可能だ。

サムスン電子は2019年末、中国のシャオミと提携した。上記イメージセンサーの先行品「ISOCELL Bright HMX(1億800万画素)」を最初に導入したのもシャオミ製のスマートフォンであった。

市場調査会社カナリスの調査結果では、「シャオミはファーウェイを抜き、2020年1〜2月の全世界スマートフォン出荷台数が3位へと上昇。価格性能比に続き、高性能カメラを導入した点が優位性を得た」という評価をしており、シャオミは2020年もサムスン電子との協力関係を継続する見込みである。サムスン電子は決算カンファレンスコールにおいて、「2030年までにソニーを抜きイメージセンサー市場のシェア1位を目指す」としている。

一方、ソニーも新たなイメージセンサー「IMX689」を開発。サイズは、1 / 1.43インチ、6400万画素と、物理的な性能はサムスン電子の「ISOCELL Bright HM1」よりやや低いものの、すべてのピクセルに位相差オートフォーカス機能(全画素位相差検出機能)を搭載。オートフォーカスの速度が、速くて正確であるという特長を有している。

ソニーは既に、「IMX689」を中国スマートフォンメーカーであるオッポとワンプラスの新型スマートフォンに実装させると発表している。オッポは、カメラ機能に特化したフラグシップスマートフォン「Find X2 Pro」に、「IMX689」とマルチカメラを実装。また、ワンプラスが14日に発表予定の「One Plus 8 Pro」にもソニー「IMX689」が搭載されるとしている。

ソニーは2月4日の決算発表において「イメージセンサー部門は、2019年第3四半期まで売上高と営業利益、共に大幅に増えた」と発表しており、引き続き競争力の高いセンサーを市場投入し、堅調な需要と高いマージンを維持できているため、2019年度全体の売上予想を上方修正するとも明らかにした。
 
 


 
 
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