長江メモリ「今年128段NAND量産」発表

半導体

長江メモリ「今年128段NAND量産」発表

 
中国のメモリ半導体メーカーである長江メモリテクノロジーズ(YMTC/長江存儲科技)は14日、年内に128段NANDフラッシュの量産に乗り出すと発表した。すでに顧客サンプリングを完了したという。内外メディアが報じている。

長江メモリ側は「NAND型フラッシュ産業の新興企業である長江メモリがグローバルな協力により3年ぶりに32段から64段に、そして128段に跳躍する成果を出した」とし「エクステキン(Xtacking)2.0時代の出現に長江メモリはパートナーと新たなビジネス環境を創出することができる強みを得ることとなった」と強調した。

※「エクステキン(Xtacking)」:長江メモリ独自の積層型NANDフラッシュ技術

128段積層型のNAND型フラッシュは、サムスン電子が昨年、世界で初めて3D NAND型フラッシュとして開発している。人工知能、ビッグデータなどの普及に伴い、サーバー市場でNAND型フラッシュの需要が高まるなか、ウエスタンデジタル、キオクシア、マイクロン、SKハイニクスなどのグローバルメモリメーカーも年内に128段積層型NAND型フラッシュの量産を準備中といわれる。

(参考記事:「サムスンが中国西安の半導体工場に追加投資、V NAND型増産へ」)
(参考記事:「SKハイニクスが米CESで半導体諸技術を展示。最先端NAND・Dラム本格量産へ」)

韓国のIT系メディア・ZDNet Koreaによると、同国半導体業界では、長江メモリの今回の128段積層型NAND型フラッシュの量産計画が世界のNANDフラッシュ市場に与える影響は少ないと見ていると指摘。先に長江メモリが量産した64段積層型メモリがNAND型フラッシュベースの主要製品であるソリッド・ステート・ドライブ(SSD)ではなく、USBに適用されるなど、競合他社との技術格差がまだ大きいからであるという。

日本経済新聞は、「新型コロナウイルスの感染が世界で初めて確認されて多数の犠牲者が出た湖北省武漢市を本拠地とするだけに、中国政府の後押しを受ける有力企業が新型コロナに打ち勝ったとする政治的な意味合いもありそうだ」と指摘している。

市場調査会社オムディアによると、昨年、世界のNANDフラッシュ市場(売上高ベース)は、サムスン電子が165億1千700万ドルの売上で市場1位を記録。SKハイニクスは45億5千200万ドルの売上で市場5位だった。
 
(写真:長江メモリ社が開発した128層のNAND型フラッシュメモリー)
 
 
 


 
 
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