韓国製SSDの輸出が急増。「非対面」生活拡大で今後も増加か

半導体

韓国製SSDの輸出が急増。「非対面」生活拡大で今後も増加か

 
韓国企業のSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の輸出が大きく増加している。2020年第1四半期(1〜3月)だけで、昨年の年間輸出額の半分を超えるほどの上昇であると、韓国メディアが報じている。新型コロナウイルスの影響による在宅勤務などが増え、これに伴いSSDの需要もしばらく増加するものと予想される。

16日、韓国の情報通信企画評価院(IITP)は、今年の第1四半期のSSD輸出額が23億6253万ドル(=約2,540億円)となり、前年同期(7億1746万ドル(=約770億円))と比べて229.3%急増したと発表した。直近の2019年第4四半期(18億8671万ドル(=約2,000億円))と比べると、25.2%増となった。

地域別では、米国への輸出額が8億7355万ドル(=約940億円)と、全体の約37%を占めており、中国へも6億ドル(=約650億円)以上輸出されている。今年第1四半期の3カ月間で、昨年の年間輸出額(46億8584万ドル(=約5,000億円))の半分を超えた。

SSDはHDD(ハードディスクドライブ)に代わる次世代ストレージデバイスの一種だ。
HDDは磁気ディスクを回転させてデータを記録・保存する仕組みだが、発熱量が多く記録速度が遅い。一方、半導体ベースのSSDは記録・保存が高速で、消費電力も安定している。SSDに搭載される半導体には韓国勢のNAND型フラッシュメモリが最も多く使われる。

第一四半期にSSDの輸出額が急増したことについて、韓国メディア・NEWS1は、昨年上半期の世界的な半導体不況によって下落した価格が、今年に入り回復基調を示していることが大きな要因と分析している。また、アマゾンやグーグルなどのグローバルインターネット企業が、昨年の下半期以降にデータセンターへの投資を再開し、サーバー用のSSD需要が増加したことも輸出拡大に作用したものと指摘している。

最近では、新型コロナウイルスの影響により、世界的に在宅勤務やオンライン授業などが拡大。「非対面」の生活が広がることで、SSDの需要はしばらく続くという予想が多い。PC出荷台数の減少によりパーソナルSSD市場はシュリンクするものの、ビデオストリーミングやオンラインサービスなどの拡大によって、サーバー増設の需要が生じると分析されている。

グローバル市場でSSD売上高1位のサムスン電子は、昨年8月に業界初の第6世代V-NAND型をベースとした企業向けPC SSDの量産に成功。今年初めには、指紋認証機能と、薄さ8㎜という携帯性を備えた一般消費者向けポータブルSSD「T7 Touch」を発表した。
一方、昨年末基準でNAND型フラッシュメモリの市場シェア6位であった韓国のSKハイニクス(シェア9.6%)は、今まで既存の企業向けSSD製品に集中してきたが、昨年下半期からパーソナルSSD市場にも参入。「128段4D・NAND型フラッシュメモリ」ベースの一般消費者向けSSD製品を開発し、今年から本格的に市場への露出を増やしている状況だ。
 
 


 
 
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