サムスンのイメージセンサ事業長「6億画素に挑戦」

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サムスンのイメージセンサ事業長「6億画素に挑戦」

 
サムスン電子のイメージセンサー事業を主導するパク・ヨンインLSI事業部センサー事業長は21日、サムスン電子のニュースルームへの寄稿文のなかで、6億画素のイメージセンサー開発に挑戦していくと述べた。サムスン電子は、2030年に非メモリ(システム)半導体で世界1位を目標としており、イメージセンサー事業にも力を入れている。

イメージセンサーの専門市場調査会社テクノシステムリサーチ(TSR)によると、昨年基準サムスン電子はイメージセンサー市場でシェア17.9%(売上高基準)で、ソニー(49.1%)に次いで2位だった。

パク氏は「カメラを人の眼と比べるとまだ道のりは長い」とし「人の眼は、5億画素以上の解像度を持っているが、現在のDSLRカメラは約4000万画素、フラッグシップスマートフォンでも1200万画素が主だ」と述べた。

そして、「単純に5億画素を実現するには、イメージセンサーの画素数だけ増やせばよいのではないかと考ええがちだが、それだとイメージセンサーは、あまりにも大きく・厚くなり、スマホにおけるカメラレンズ部分の突起が、ドアノブのような大きさになってしまうだろう」と説明した。

パク氏は「今のスリムなスマートフォンの外観を維持しながら、カメラの解像度を高くするには、イメージセンサーのピクセルは、はるかに小さくなければならない」とし「ピクセルが小さくなるほど、光を受け入れる面積が減りパフォーマンスが低下するため、ピクセルのサイズを削減しながら、パフォーマンスは維持させることがイメージセンサー技術のカギ」と付け加えた。
 

サムスンのパク・ヨンインSystem LSI事業部センサー事業長

サムスン電子は昨年5月、当時世界初とされる6400万画素のイメージセンサーを開発し、その半年後には1億800万画素のイメージセンサー「アイソセルブライト(ISOCELL Bright)HM1」を発表した。同センサーは、9という意味を持つ最先端の「ナセル(Nonacell)」構造を持つことが特徴である。 9つの隣接する画素がまるで一つの画素のように動作し、暗いときに光を受け入れる面積を9倍に広げ、明るく細かく表現できるようにしたとされる。パク氏は「サムスン電子のエンジニアにとって、”技術的限界”というのは、モチベーションの源でもあり、越えなければならない宿命である」と強調した。

サムスン電子は、可視光線領域を越え、紫外線や赤外線を利用することができるイメージセンサーも研究しているという。パク氏は「もしもイメージセンサーが紫外線領域を撮影できるようになれば、癌組織の色を別の方法で撮影する方法により、皮膚癌を診断することもできる」とし「また、赤外線領域を撮影することができれば、農業・産業分野でも、簡単に不良品を区別することができるにようになり、生産性の向上にも活用できる。人の目に見えない細菌まで見ることができるセンサーを夢見ている」と述べた。

彼はカメラのセンサーだけでなく、臭いを感じる嗅覚、味を感じる味覚など、様々なセンサーの開発も準備していると述べた。パク氏は「人間の五感を代替し、目に見えない領域で活用されるセンサーが、近いうちに我々の日常生活にあちこちに深く入り込むことになるだろう」とし、「目に見えるものはすべて撮り、目に見えないものも表現するセンサー、人を助けるセンサー、それら人を活かす半導体のために、サムスン電子のセンサー開発はある」と述べた。
 
 


 
 
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