サムスン電機、天津MLCC工場稼働は来年以降に

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サムスン電機、天津MLCC工場稼働は来年以降に

サムスン電機(Samsung Electro-Mechanics)が中国天津市に建設中のMLCC(電装用積層セラミックコンデンサ)新工場の稼働が遅れるようだ。

サムスン電機のベ・グァンウク専務は4月28日の第1四半期実績発表後のカンファレンスコールにおいて、「新型コロナウイルスによる中国政府の政策の影響で天津市のMLCC新工場の仕上げ工事が中断された」と述べ、「設備設置など、後続の日程が遅延している」と明らかにした。さらに、「当初、下半期に予想していた天津市の新工場の稼働時点も延期されると予想される」とし、「正確な稼働時点は今後知らせる」と補足した。

サムスン電機は中国天津市にある既存のMLCC工場に加え、電装用MLCC新工場を建設中だ。韓国メディア・ジイレック紙によると、天津市の新工場を稼働させることで、現在一桁台前半である電装用MLCC売上高の比重を高めることがサムスン電機の目標であると伝える。電装用MLCCはIT用MLCCよりも収益性が高いとされる。

新型コロナウイルスの拡散により、フィリピンのMLCC工場の稼働にも問題が発生している。ベ・グァンウク専務は「フィリピン政府の移動制限措置によって、現在フィリピン法人の職員出勤率は50%以下であり、工場の稼働率が低下した」と述べた。さらに、「(このせいで)短期的に顧客需要の拡大に対応しきれない状態にある」と説明した。第2四半期のMLCC工場の稼働率は80%に満たないと予想されている。第1四半期の稼働率である80%半ばより低い数値だ。
 

(画像:昨年、中国の天津で開催されたサムスン電機のMLCCイベント記念写真=同社提供)

 
ベ・グァンウク専務は「保有在庫の販売並びに中国の(既存)天津工場と釜山工場の稼働率を高めることで、フィリピンのMLCC生産不足を挽回する」と述べた。第2四半期のMLCC市場は第1四半期と同様に、PC及びサーバー、ネットワーク用の製品の需要が堅調であることが予想される。新型コロナウイルスの影響でオンライン教育や在宅勤務が増加したことで、これらの製品の需要も増加した。

ベ・グァンウク専務は具体的な第2四半期MLCC市場の展望については、来月末に全体像が現れると述べた。彼は「第2四半期にも電装用の需要減退は持続するはずだが、PC、サーバーなどに関連する需要の堅調によって、平均販売価格(ASP)と出荷量は第1四半期と同水準を維持する可能性が高い」と言いつつ、「第2四半期の展望可視性は5月末に明らかになるはず」と説明した。

サムスン電機の第1四半期の売上高は2兆2245億ウォン(約1962億円)であり、営業利益は1646億ウォン(145億円)であった。昨年度の同期間に比べ、売上高は8%増加し、営業利益は32%減少している。期待値をわずかに上回った実績だ。
 
(参考記事:「サムスン電機のQ1利益減少、MLCC価格下落などで」)
 
(画像:昨年、中国天津で開催されたサムスン電機によるMLCCイベントの記念写真=同社提供)
 
 


 
 
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