韓国のソニックシステム(SUNIC SYSTEM)社は、中国BOEに対し2260万ドル規模の供給契約を締結したと4日公示した。韓国各紙も報じた。これは昨年の売上高の31.6%に相当する金額である。
今回の契約の期間は、2020年04月29日から2020年11月06日までの約6ヶ月である。一方、今回の契約受注は2020年04月29日に締結されたことが報告された。
(参考記事:「ソニックシステム社、マイクロOLED蒸着機の受注拡大見込み」)
ソニックシステムがBOEに納品する装置は、一般の有機発光ダイオード(OLED)蒸着装置ではなく、OLEDoS(OLED on Silicon)の蒸着装置とされる。
韓国メディアによると、OLEDoSとは、OLEDを既存のガラス基板ではなくシリコン基板(半導体ウエハ)に蒸着し、より精密な超高解像度ディスプレイを実装する技術であるという。超高解像度ディスプレイが必要な拡張現実(AR)やバーチャルリアリティ(VR)機器に主に適用されるものと予想される。
(アイキャッチ画像:ソニックシステム社のOLED蒸着装置=同社Webサイト)