韓国の正極材メーカーが生産拡大。LG化学とSKイノへの供給増

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韓国の正極材メーカーが生産拡大。LG化学とSKイノへの供給増

韓国の2大バッテリー素材メーカーであるエコプロビーエム(EcoPro BM)とポスコケミカル(POSCO CHEMICAL)が正極材の生産を拡大した。SKイノベーションとLG化学に供給する電気自動車(EV)用バッテリーがその対象である。

エコプロビーエムは今年2月、SKイノベーションと2兆7000億ウォン(約2374億円)規模の正極材の供給契約を結んだ。また、ポスコケミカルは今年1月、LG化学と1兆8533億ウォン(約1630億円)規模の同供給契約を結んでいる。

韓国メディア・ジイレック紙によると、エコプロビーエムは第2四半期からSKイノベーションに供給するCSG(高ニッケル正極材の商品名、80%以上のニッケルで構成される)正極材の生産量を1ヶ月当たり700トンから1000トンに拡大したという。CSGは韓国の浦項(ポハン)新工場のCAM5内にあるラインで生産されている。第1四半期から量産が開始され、徐々に稼働率を高めているという。稼働率は下半期には100%を達成すると同紙は伝えている。

CSGは中国常州にあるSKイノベーションの電池工場が納品先となるという。SKイノベーションと中国のEVEエナジーの合作会社がハンガリー(コマーロム)、米国(ジョージア)に工場を建設中であることを踏まえると、供給量はさらに増えると予想される。

ポスコケミカルはNCM622(ニッケル・コバルト・マンガンの比率が6:2:2の正極材)を5月からLG化学に供給しているという。韓国の光陽(クァンヤン)にある第2工場で主に生産されているが、亀尾(クミ)市の工場でも一部生産されているとのこと。同紙によると、現在、亀尾工場が年産9000トン、光陽工場が同6000トンの規模であり、3月に完成した光陽第2工場を加えると年産4万トンの規模になるという。同社は正極材の素材であるフリカーサー(前駆体)事業も強化している。

正極材はバッテリーの4大核心素材(正極材、負極材、分離膜、電解質)の一つであり、バッテリー原価の40%を占めている。
 
(写真:正極材イメージ=LG化学提供)
 
(参考記事:「[特集]供給力を拡大する韓国のバッテリー素材企業」)
 


 
 
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