インドで発生したガス漏れ事故を収拾するために現場に派遣されたLG化学の派遣団が現地州の政府の出国制限措置により足止めされていることが分かった。
15日、朝鮮日報によると、先月26日にインド南部アンドラ・プラデーシュ州ヴィシャカパトナムから出国しようとしたLG化学の派遣団だが、地元の州警察が出国制限措置を行い、3週間経った今も帰国できずにいるという。LG化学は、先月7日にインド法人(LGポリマースインディア)工場でガス漏れ事故が発生した後の13日に、派遣団(現場支援団)を送っていた。
同紙によると、派遣団は住民への医療サポートを行うなど事故の収拾を行ったあと、会社専用機により帰国を決定したが、出国を制限されたことで、専用機のみが韓国に帰ってきたという。
同紙は、「航空当局の承認を受けたが、州警察が出国を抑制されたものである」とし、「警察と州政府は、出国制限と関連して、具体的な理由を明らかにしない」が、「州政府の立場は頑強である」との情報を伝えた。
今回の事故では、工場周辺住民12人が命を失い、住民580人余りが入院治療を受けた。事故後、現地では警察、環境裁判所(NGT)、高等裁判所、州政府などの調査が進行中であるとされる。
(参考記事:「英BBC、LG化学のインド工場事故は「管理怠慢」」)
(参考記事:「[特集]相次ぐ事故、LG化学で何が起こっているのか?」)
(参考記事:「LG化学が非常対策委員会、インドのガス工場事故で」)
(参考記事:「LG化学のインド工場でガス流出事故、死者11人、避難多数」)