韓国企業であるコアシア(COASIA)が、半導体設計企業の英アーム(Arm)の公式デザインパートナー(AADP)に選ばれたと、25日、明らかにした。
同社の公告(=ニュースピム記事リンク)によると、今回の選定により、コアシア社はArmの知的財産権(IP)などの設計資産と開発ツールを自由に利用できる資格を認められたとされ、システム・オン・チップ(SoC)ソリューションの開発能力を強化したという。
「ターンキーSoCデザインパートナー」に選ばれたことから、Armの設計資産と技術をベースに置く顧客まで対応が可能になる見込みであると明らかにされた。「ターンキーSoCデザインパートナー」は、Arm IP関連の全工程設計から後工程の設計まで担当する最高等級のパートナーであるという。
コアシア社は4月にサムスン電子SAFE(Samsung Advanced Foundry Ecosystem)DSPで公式選定された後、サムスンファウンドリ専用DSPとして多数のグローバル企業のシステム半導体開発課題を進めている。
ニュースピムによると、ファン・ソンウクArmコリア支社長は、「コアシアネクセルは10年以上前から、Cortex CPU(中央処理装置)をはじめとするArm IPベースのSoCを開発してきた」とし、「今回のAADP公式選定を介してコアシアネクセルと協力し、Armが提供する開発支援プログラムを活用して、国内ファブレスとスタートアップの様々な設計をサポートすることができるものと期待される」と述べたという。
※コアシアネクセル=コアシアが昨年9月にネクセル(Nexell)を買収した
コアシア社のイ・フィジュン代表は、「Armの公式パートナー登録によってコアシア社グループのシステム半導体における競争力が一層強化された」とし、「米国シリコンバレー法人と台湾法人等のグローバル子会社の能力強化、グローバル顧客のプロジェクトが増加する見通しである」と述べたとのこと。
(参考記事:「コアシア社、サムスンファウンドリDSP登録で評価上昇」)
(参考記事:「サムスンDSPのコアシア社、米国支社設立」)