日本の輸出規制は国産化を後押しも「追加規制」を予想…韓国貿易協会

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日本の輸出規制は国産化を後押しも「追加規制」を予想…韓国貿易協会

韓国貿易協会(KITA)は30日、「日本の輸出規制1年、3代規制品目の輸入動向と対日依存-非敏感戦略物資のチェック」と題したレポートを発表した。

同協会は、日本が輸出規制(輸出管理強化)を断行してから1年になるが、規制品目の需給への支障は微々たる水準であり、むしろ韓国内の素材・部品・装置産業の自立化が順調に進んでいると明らかにした。

フォトレジストとフッ化水素は、日本への輸入依存度がそれぞれ6%、33%減少し、ベルギーや台湾などに輸入先の多様化がなされたという。フッ化ポリイミドに関しては、輸出規制前と同水準の依存度が(90%以上)が維持されているが、他の規制品目に比べて輸出規制の以前からかなりの国産化が行われていたため、輸入への支障は限定的であることが分かった。日本の輸出規制は、当初の懸念とは異なり、韓国の素材・部品・装置産業が対日依存輸入構造から脱し、国産化を進める契機になったと評価した。

一方で、韓国貿易協会は、「日本がいまだ韓国への輸出規制を固守する中で、最近、(韓国)政府が日本の輸出規制についてWTO提訴を再開し、(一方で)裁判所が強制徴用賠償に関連する日本企業について、資産現金化に着手することで、日本がさらに輸出規制を行う可能性が提起されている」と言及。

同協会は、日本が「追加規制」を行う場合、相対的に輸入規模が大きく、日本への依存度が高い<非敏感戦略物資(비민감 전략물자)>が対象になる懸念が高いと予想した。同戦略物資は、韓国がグループA(旧ホワイト国)から除外された後に、一般的な包括輸出許可から個別許可あるいはICP企業を通じた限定的な特別包括輸出許可のみ輸入されているが、過去1年間で最も輸出規制が集中したフォトレジスト、フッ化水素、フッ素ポリイミドもすべて同戦略物資に該当するという。現在、韓国の同戦略物資の輸入規模は対世界輸入額の約36%、対日輸入額の約47%に達しているという。

同戦略物資は全1,932件HSコードから成り、このうち日本から年100万ドル以上の輸入が行われ、日本への輸入依存度が70%以上となる「対日依存非敏感戦略物資」100品目について特別な注意が要求されると訴えた。同品目は、主に半導体製造用装置、フラットパネルディスプレイ製造装置や精密化学原料、プラスチック製品などの基礎素材に集中しているという。
 
(参考記事:「WTO事務総長選、欧州の有力候補が不出馬へ…「韓国候補に好材料」との見方も」)
(参考記事:「韓国政府が日本をWTO提訴…パネル設置を正式要請」)
(参考記事:「韓国の素材中小企業、日本の「輸出規制緩和」にむしろ警戒。国産化後退の可能性」)
 


 
 
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