KAIST研究チーム「無電源IoTゲートウェイ開発に成功」と発表

研究開発

KAIST研究チーム「無電源IoTゲートウェイ開発に成功」と発表

KAIST(韓国科学技術院)は13日、IoT(モノのインターネット)サービスを超低消費電力と低コストで提供できるコア技術を開発したと発表した。

KAISTの電気電子工学キム・ソンミン、イユン教授とジョン・ジンファン博士課程研究者、韓国ニューヨーク州立大学リュ・ジフン教授(コンピュータ科学)が参加した共同研究チームは、後方散乱(Backscattering)技術を利用した無電源によるIoTゲートウェイの開発に成功したという。

後方散乱技術とは、機器の無線信号を直接作り出さず、空気中に存在する放射された信号を反射して情報を伝達する方式の技術であるとのこと。
 

(画像:商用IoT機器が送信した信号が無電源ゲートウェイを介して、Wi-Fiネットワークに接続される過程を示した模式図=KAIST提供)
 

研究チームは、このような超低消費電力後方散乱技術を利用して、IoT機器が放射する信号が無線LAN(WiFi)信号に空中で変調するように設計したという。後方散乱技術ベースの無電源ゲートウェイを利用すれば、IoT機器をWi-Fiネットワークに簡単に接続することができ、インターネット接続の範囲が大幅に拡大するものと期待される。

電気電子工学ジョン・ジンファン博士課程が第1著者として参加した今回の研究では、今年6月にカナダのトロントで開催されたモバイルコンピューティング分野で最高の権威を持つとされる学術大会「ACMモービーシステム(ACM MobiSys)2020」で発表された。 (論文名:Gateway over the air:Towards Pervasive Internet Connectivity for Commodity IoT)。

研究チームが開発した無電源IoTゲートウェイ技術は、後方散乱技術を活用することで、エネルギーの収穫(Energy harvesting)を介して無電源で動作することができるので、設置コストと維持・補修費用を大幅に削減することができるという。また、後方散乱の特性上、空気中に放射された無線信号を反射しながら、物理的に変調するため、同じ通信規格を使用するすべてのIoT機器に普遍的に適用することができるという長所があると説明された。

第1著者であるジョン・ジンファン研究員は、「後方散乱という超低消費電力通信技術を介して商用IoT機器が非常に低いコストによりWi-Fi経由でインターネットに接続できるという点を確認した」としつつ、「消費電力が大きい、既存のIoTゲートウェイの限界を無電源IoTゲートウェイで克服することができるという点を確認できたことが今回の研究の成果」であると述べた。


 
 
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