LGディスプレイが「インタッチ」と呼ばれる、タッチ一体型液晶ディスプレイ(LCD)事業を拡大するとの見方が出ている。
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(参考記事:「LGDの第二四半期実績、営業損失457億円」)
5日、韓国の「電子新聞」(etnews)は、「ディスプレイ業界によるとLGディスプレイは最近、中国広州工場で50インチから80インチ台まで商業用インタッチパネルの生産に入った」とし、「年内に異形の20インチ代までラインナップを拡大し、△小売用の棚、△キオスク、△電子黒板、△電子看板など新規市場を開拓する計画だ」と報じた。
同紙に対し、LGディスプレイ関係者は「現在、独自開発をしたインタッチLCDパネルを生産している」とし「商業用パネル市場で唯一のタッチ一体型LCDパネルを供給している」と語ったという。
インタッチはLCDパネルの中にタッチセンサーを挿入する技術である。タッチスクリーンパネル(TSP)とも呼ばれる。優れたタッチ感、鮮明な画質、薄いデザインなどを実現できる。これまでスマートフォン、車両用ディスプレイなどに活用された。
同紙は、一般的に、精密なタッチが求められない商業用ディスプレイには、主に赤外線(IR)方式や指の静電気を感知するフィルム電極方式(GFF)が適用されたが、新型コロナウイルスの余波で非対面習慣が広がりし、キオスク、電子黒板、電子看板など商業用ディスプレイの需要が急増するにつれて、一層精巧なタッチ感が求められるようになったと伝えている。