韓国産業省(産業通産資源部)は6日、国際電気標準会議(IEC)が発刊する白書の主題に、韓国が提案した「量子情報技術」が採用されたと発表した。
IECは、電気・電子分野の国際標準の開発、適合性評価などの国際協力のために1906年に設立された国際標準化機構である。
IECの標準白書は、将来の技術動向を予測し、市場のニーズを分析し、特定の分野の将来の標準化の方向を決定するレポートであり、毎年投票によって主題が選ばれる。韓国が提案したトピックがIECに採択されたのは今回が初めてだ。
量子情報技術は、半導体、光通信、パスワード、産業分野などに適用される次世代技術として、従来の産業への波及効果が大きいと予想されている。
韓国政府は今年1月、量子情報技術をIECに初めて提案した後、韓国電力、電子通信研究院、韓国科学技術院、科学技術研究院、規格協会と関連産業界の専門家が参加する特別作業部会(TF)を構成し、主題採用のための準備を行ったという。
その結果、「デジタル化と知能化に基づいたエネルギー変換」を主題として決め、IECに提案。産業省によると、中国と激しい競争の末、(13対7で)最終的に白書のテーマに選ばれたという。
主題として採択された提案国がWGを構成し白書を発刊する。韓国政府は、量子情報技術関連企業や学界、研究機関等の国内各界の専門家が参加する作業班を新設しIEC白書発刊を推進すると明らかにした。
白書では、量子情報技術市場の現状、研究開発(R&D)の動向、標準化の推進方向と推進戦略は、将来ビジョン、世界の産業界と各国の規制当局およびIEC等の影響や勧告などを盛り込む予定であるという。