サムスン電子のファウンドリー事業部がクアルコムの中低価格型5Gチップ生産を受注したと報じられている。
韓国各紙は、量産されるチップは、クアルコムが中低価格帯の携帯電話に供給する5G用APである「Snapdragon」4シリーズであると伝えている。4シリーズは、モトローラ、中国のシャオミ、OPPOなどのスマートフォンに搭載されるという。
韓国メディアなどによると、サムスン電子は、昨年12月にクアルコムが公開した中上位5Gチップ「Snapdragon765」(7シリーズ)を、同社のファウンドリー7㎚極紫外線(EUV)工程で製造した。また、クアルコムのモデムチップ「X60」の一部を5nm工程で生産すると報じられている。
サムスン電子のファウンドリー事業部は最近、IBMやNVIDIA、フェイスブック、シスコ、グーグルなどのチップ量産なども行うと伝えられており、台湾TSMCとのシェア差を縮めるためファンドリ事業での受注を本格化させている。
サムスン電子は昨年4月、「半導体ビジョン2030」を掲げ、ファウンドリー分野での業界1位を目指すと発表しており、大型のチップ量産受注に力を入れている。
(参考記事:「[特集]フォートナイトも支援のNVIDIA新GPU、生産はサムスンファウンドリ」)
(参考記事:「サムスンがIBMの次世代サーバー用CPU「POWER10」の生産受託」)
(参考記事:「「サムスンがグーグルとシスコのチップ開発を受注」と韓国紙報じる」)
(画像:サムスン電子のEUVラインがある平沢工場=同社提供)