現代自動車、水素燃料電池システムをスイス企業などに輸出

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現代自動車、水素燃料電池システムをスイス企業などに輸出

韓国の現代自動車(HYUNDAI MOTOR)は16日、水素燃料電池システムを輸出したと発表した。

現代自動車は9月16日、釜山港を通じてスイスの水素貯蔵技術企業である「GRZテクノロジーズ(GRZ Technologies Ltd、以下GRZ)」及び、欧米のエネルギーソリューションスタートアップ企業に水素燃料電池システムを輸出したことを明らかにした。

現代自動車が水素燃料電池システムを自動車以外の部門に輸出することは初めてとなる。現代自動車は、「2020年7月の欧州委員会の水素経済戦略の発表直後に行われた水素燃料電池システムの初海外販売という点で、環境問題に取り組んでいる欧州市場で韓国の技術力を披露する機会になる」と強調した。

現代自動車は昨年度、全世界で4987台の販売数を記録した「NEXO」により、水素電気自動車販売数で世界1位になった。今年度上半期においても、3292台を販売し1位を維持している。また、今年度7月には、世界で初めて30トン級の水素電気大型トラックを量産・輸出するなどしている。

現代自動車は今回の輸出を通じて、「完成車販売という伝統的な事業領域を越え、全産業分野における水素社会の実現を早められる重要な成果を達成した」とし、「また、世界初の水素電気自動車の量産、世界初の水素電気大型トラック量産に続き、水素産業での現代自動車のグローバル技術リーダシップはより確固たるものとなった」と説明した。
 

 
現代自動車は欧州への水素燃料電池システム輸出を足場にし、アメリカ、中国など、全世界に水素燃料電池システムの海外販売を拡大することで、水素事業の領域を広める計画であると明らかにした。

現代自動車が輸出した水素燃料電池システムは、水素電気自動車のNEXOに搭載された95kW級の燃料電池システムであり、輸入側のGRZとエネルギーソリューションスタートアップ企業は、このシステムを活用し、非常電力供給用発電機や環境にやさしい発電機を製作する予定であるとのこと。

GRZは独自の水素貯蔵合金技術を保有しているスイスの企業であり、メタルハイブリッドコンプレッサー及び水素吸着分析システムを開発している。GRZは昨年度の10月末から現代自動車との水素貯蔵技術の協力を推進している。通常の水素貯蔵タンクの貯蔵圧力の200~500barに比べて極めて低い10barの圧力下でも通常のタンクより5~10倍の水素を貯蔵できるGRZの技術は今後、両社間の協力を通じて多様に活用できると期待されている。

現代自動車は先月のオーストラリアの国策研究機関のオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)と、世界4位の鉄鉱石生産企業のフォーテスキュー・メタルズ・グループとの水素生産技術の開発協力に続き、今回の水素燃料電池システムの輸出をきっかけに、韓国政府のグリーンニューディール政策に積極的に応えると同時に、未来エネルギー主導権の確保のために水素事業の多角化を模索する計画であると説明した。

現代自動車燃料電池事業部長のキム・セフン専務は、「今回の欧州への燃料電池システムの輸出は現代自動車燃料電池システムの多様な適用可能性と事業の拡張性を証明した」と述べた。
 
(参考記事:「現代自動車、世界初となる水素・電気トラック「XCIENT」を輸出」)
(参考記事:「現代自動車の1次協力社が法廷管理へ…「EV車転換に部品者の危機感強まる」と韓国紙」)
(参考記事:「1~5月のEV車販売世界ランク…現代自動車6位、起亜7位」)
 
(画像:今回輸出されたという現代自動車の水素燃料電池システム=同社提供)


 
 
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