WTO総長選、韓国候補が最終ラウンドへ…「中国変数」で韓国有利との見方も

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WTO総長選、韓国候補が最終ラウンドへ…「中国変数」で韓国有利との見方も

ユ·ミョンヒ産業通商資源部通商交渉本部長(次官級)が次期WTO(世界貿易機関)事務総長を選出するための最終2人の候補のうち1人に決まったと、ブルームバーグやロイターなど主要外信が8日(現地時間)報道した。 韓国各紙も報じている。

WTO事務局は8日午前、スイス·ジュネーブの本部で会議を開き、ユ本部長とウンゴジ・オコンジョヴィエラ前ナイジェリア財務長官の2人を最終候補として発表する予定だ。ユ本部長とオコンジョヴィエラという二人とも女性であるため、WTO25年史上初の女性事務総長の誕生が確実視されている。 ユ本部長に関しては、ドイツのメルケル首相やEU(欧州連合)が支持したとの報道が出ていたことから、最終候補に残ることが有力視されていた。

オコンジョヴィエラ氏は当初から本命視されていた候補である。 ハーバード大学経済学科を最優秀成績で卒業し、MIT(マサチューセッツ工科大学)で経済学博士を取得した後、世界銀行に25年間勤め、同専務にまで上り詰めた。ナイジェリアで財務長官と外交長官も務めた。

同紙によると、欧州のある外交消息筋は、「コロナ事態を経験する過程でWHO(世界保健機関)事務総長が露骨な親中性向を示したため、WTOさえ中国が牛耳る機関にすることはできないという空気が高まっている」と述べ、ユ本部長の当選可能性については五分五分であると答えたという。

WTO事務局は、最終ラウンドの協議手続きを今月下旬から来月6日まで進め、最終結論を11月第1週までに出す計画だ。 最終ラウンドでは164のWTO加盟国が一人の候補に対してのみ支持意思を明らかにするため、正式に票決を実施することはないが、事実上の多数決による選出が行われる。

日本はオコンジョヴィエラ氏を支持するとみられる。今回のユ本部長の立候補は、昨年7月の日本による対韓国輸出規制(輸出管理強化)があるとみられ、同問題について韓国政府はWTOに提訴中だ。仮にユ候補がWTO事務総長に当選したとしても、個別の紛争パネルに対し恣意的な介入をできるわけではないが、そのような状況であえて支持する可能性は低いだろう。ユ候補は日本に対しても支持を呼び掛けている。

(参考記事:「WTO総長選、米バイデン政権なら韓国候補を選択も…韓国紙報じる」)
(参考記事:「韓国産業省「空気圧バルブの関税撤廃はWTO判決と無関係」」)
(参考記事:「[特集]WTO事務総長選立候補にみる韓国側の意図」)


 
 
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