ポスコケミカル、EV電池用素材好調も前年同期比で利益減…7~9月決算

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ポスコケミカル、EV電池用素材好調も前年同期比で利益減…7~9月決算

韓国のバッテリー素材メーカーであるポスコケミカルが22日、第3四半期(7~9月)の実績を発表。バッテリー素材は好調だったが、全体の営業利益が31%減少したことが分かった。同社の売上高は3,886億ウォン(約360億円)、営業利益は194億ウォン(約18億円)だった。
 
(参考記事:「韓国のEVバッテリー輸出額が過去最大に…欧州のEV転換の波に乗り二桁増」)
 
売上高は、昨年同期比で4.6%増加したが、営業利益は30.7%減少した。しかし、直前四半期比では、売上高が14.2%、営業利益は5倍近く増えた。

エネルギー材料部門はEV向け売上高の増加により、売上高が前期比485億円増、営業利益は前期比153億円増加した。

ポスコケミカルによると、正極材については、コロナ以降止まっていた完成車工場の稼働が再開され、売上高が前期より96%急増したことや、正極材の光陽工場の第2段階本格稼動により、製造原価が下落し、赤字幅を縮小したという。

正極材のうち電気自動車用正極材が占める割合は、昨年第3四半期39%から今年は91%まで急増した。また、負極材のうち電気自動車用負極材の割合は、昨年第3四半期29%から今年は63%に増加した。

ポスコケミカルは、欧州および中国の電気自動車における販売台数の拡大に伴い、正極材の売上高の増加が続き、コスト削減と歩留まり向上などで負極材の収益が安定的に維持されると予想した。

またニッケル、リチウムなどの原料内在化による需給の安定性とNCMA正極材などの次世代製品の開発による技術リーダーシップなどを確保することで、正極材の生産規模を2022年までに6万9千トンに拡大する計画だ。

負極材の場合、LG化学、SKイノベーション、サムスンSDIとの継続的なパートナーシップを強化し、低膨張天然黒鉛負極材の中心の生産能力の拡大、球状黒鉛調達先の多様化と自己内在化を通じた原料競争力を強化する予定だ。また、天然黒鉛負極材の生産規模を2022年までに7万4千台に拡大する方針だ。
 
(参考記事:「ポスコケミカルが正極材工場を拡張へ…260億円投資、22年稼働」)
(参考記事:「ポスコケミカル、約260億円かけNCMA正極材工場を増設」)
(参考記事:「ポスコケミカルが負極材工場の着工式…EV車42万台分・1万6千トン生産」)
 
(写真:ポスコケミカルのNCMA正極材工場=同社提供)


 
 
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