WTO総長選は米国の反対で延長戦へ…得票数で劣るも韓国候補が当選の可能性も

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WTO総長選は米国の反対で延長戦へ…得票数で劣るも韓国候補が当選の可能性も

世界貿易機関(WTO)は28日(現地時間)、次期事務総長の決選投票において、ナイジェリアのンゴジ・オコンジョ・イウェアラ氏が、韓国のユ・ミョンフィ候補よりも多くの票を得たと発表した。同時に、米国がオコンジョ・イウェアラ氏の当選に反対したことも明らかにしたことで、次期事務総長決定は先延ばしになる模様だ。
 
(参考記事:「WTO総長選、韓国候補が最終ラウンドへ…「中国変数」で韓国有利との見方も」)
 
内外メディアによると、WTO一般理事会のデビッド・ウォーカー議長はこの日、午後3時(日本時間午後11時)にジュネーブで開かれた加盟国大使級会議において、「オコンジョ・イウェアラ候補が、より多くの得票をした」と明らかにした。慣例上、正確な得票数は公開されなかったが、韓国の朝鮮日報は、複数の外交筋情報を基に、WTOメンバー164か国のうちの半分(82国)を超える96カ国ほどがオコンジョ・イウェアラ候補を支持したと報じた。SBSは100カ国超えると報じている。

一方で、米国通商代表部(USTR)は28日(現地時間)、世界貿易機関(WTO)の次期事務総長に韓国のユ・ミョンフィ氏を支持すると発表した。

キース・ロックウェルWTOスポークスマンはこの日、全体加盟国大使級会議が終わった後、記者団に対し、「一代表団がオコンジョ・イウェアラ氏の立候補を支持しなかった。引き続きユ・ミョンフィ候補を支持すると述べた。その代表団は米国だった」と述べた。

米トランプ政権が、中国が支持するオコンジョ・イウェアラ氏の事務総長就任を懸念視したとの見方が有力視されている。EU(欧州連合)やオコンジョ・イウェアラ氏への支持を公式に発表しており、日本も同様に支持したとみられている。

WTO事務総長は、すべての加盟国による全会一致がなければ決定することができない。そのため、今後は互いの陣営に対する説得や交渉などを経て最終決着に進むことになる。得票数で勝ったオコンジョ・イウェアラ氏だが、ユ・ミョンフィ候補が当選する可能性が生じたことになる。WTO側は11月9日に開催される特別一般理事会での次期事務総長就任を決めたい方針だ。
 
(参考記事:「WTO総長選、米バイデン政権なら韓国候補を選択も…韓国紙報じる」)
(参考記事:「[特集]WTO事務総長選立候補にみる韓国側の意図」)
(参考記事:「WTOの金融サービス貿易委員会議長に韓国外交官が選出」)


 
 
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