急回復する中国のEVバッテリー需要…3カ月連続増

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急回復する中国のEVバッテリー需要…3カ月連続増

2020年9月に販売された、中国の電気自動車(EV、PHEV、HEV)搭載バッテリーの使用量が、8月に続き前年同月比で二桁%急増したことが分かった。 28日、SNEリサーチが発表した。2019年8月から今年6月までの11ヶ月分の減少が終わり、3ヶ月連続で増加を記録したものである。
 
(参考記事:「中国の先月(8月)バッテリー使用量が急増…2ヶ月連続増に」)
 
2020年9月に中国で車両登録された電気自動のバッテリーのエネルギー総量は6.4GWhで、前年同月比で45.1%増加し、増加幅は8月(39.4%)に比べてやや増加した。 7月に若干の増加(3.0%)に転じた後、ますます増加が拡大されている模様だ。

中国内の新型コロナ鎮静により、その間に萎縮した市場の需要が反転し、消費心理の拡大と呼ばれるほど、大幅に回復したことが現地市場の新しい流れを導いた。

電気自動車類型別にはBEVとPHEV、HEVの全てのバッテリー使用量が増加したが、特にバッテリー搭載容量の大きいBEVとPHEVが二桁%以上急増した。

9月の中国電気自動車の販売台数は前年同月比48.5%増の16.9万台で、昨年7月から今年6月までの12ヶ月間減少した後に3ヶ月連続30%台以上の高成長を続けた。

やはりBEVとPHEVを中心に、3種類の電気自動車の販売台数が軒並み増加した。

メーカー別電気自動車(BEV + PHEV)の9月の販売台数では1、2位の上海GMウルリンとBYDをはじめ、多数の企業が市場の成長をリードした。

上海GMウルリンはホングァンミニEVが2万台以上売れ、引き続き1位となった。 BYDはHan EVと、Qin EV、Han PHEVなどの販売好調により2位を占めた。 4位フォルクスワーゲンは、タイロンGTEとマゴタンGTEの販売好調で、現地において業界最高の成長を示し、長城汽車とLeading Idealも4桁急成長を見せた。

その他テスラと広州自動車、ニオ(Weilai)は、市場平均を上回る二桁成長を示し、市場のプレゼンスを拡大した。

これに比べてチェリーは、主要メーカーの中で唯一販売減少し、不振を免れなかった。また、ロウィ(SAIC)は、増加率が市場平均を下回り、市場シェアが下落した。

1〜9月の時点では、BYDが累積販売減少にも関わらず1位に再び戻ったが、テスラは累積販売量が2.6倍以上に増えたにも関わらず2位へと落ちた。

FAW-フォルクスワーゲンは、業界最高の成長を示した中で、Leading Idealも4桁成長を見せ頭角を現わした。上海GMウルリンと広州自動車、ニオ(Weilai)も二桁の堅調な成長を記録した。

反対に長城汽車とSAIC-フォルクスワーゲン、チェリーはまだ逆成長から抜け出せず、対照的な結果となっている。

全体の累積減少幅は1〜8月の(-29.6%)と、やや減少した。毎月の中国電気自動車販売数の増加が続くことを勘案すれば、今後も継続し減少すると観測される。

一方、2020年1〜9月における、中国の累積電気自動車のバッテリーの使用量は34.4GWhで、前年同期比23.5%減少した。ただし、累積減少幅は1〜8月の(31.2%)に比べ、ある程度縮小した。

8月から本格化した現地市場の需要回復が、少なくとも今年の年末までは繋がると予想される中で、2019年8月から今年6月までの使用量の減少に伴う基底効果までもが作用しながら、今後しばらく毎月増加傾向が続くと見られる。

国内業界では、これらのローカル市場の流れに合わせ、ベースの競争力を引き上げて成長戦略を練ることが要求されていく。
 
(参考記事:「EV電池「10年後は中国企業が1位」予想 「現時点で中大型は日韓先行」見方も」)
(参考記事:「テスラ出資も囁かれる韓国LGの電池新会社、大口株主など反対で不透明に」)


 
 
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