苦しむヒュンダイに助け舟? 文在寅大統領が約2兆円の支援策発表…水素自動車含む

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苦しむヒュンダイに助け舟? 文在寅大統領が約2兆円の支援策発表…水素自動車含む

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が、ヒュンダイ自動車(現代自動車)の工場を訪問した席において、EV自動車や水素自動車などに20兆ウォン(約1.9兆円)を投資すると発言した。
 
(参考記事:「ヒュンダイの2.8兆円規模EV電池供給入札、サムスンSDIが参加へ」)
 
韓国企業のなかで、同自動車を生産するのは事実上、ヒュンダイ自動車グループ(起亜自動車含む)のみであり、20兆ウォンという予算は同グループへの強力なサポートとなる。最近、ヒュンダイは相次ぐ火災事故によって「コナEV」のリコールに踏み切るなど、苦しい状況にあったが、ムン・ジェイン政権による今回の発表は強力な後押しになる可能性がある。

この日、ムン・ジェイン大統領はヒュンダイ自動車の水素自動車である「ネッソ」(NEXO)に乗り会場に現れた。

ムン・ジェイン大統領は30日、ヒュンダイ自動車の蔚山(ウルサン)工場を訪問し、「2025年までに電気自動車、水素自動車などグリーンモビリティに20兆ウォン以上を投資する計画だ」と語った。それとともに、任期最後の年である2022年を未来車普及の元年と定め、普及にスピードを出したいと付け加えた。
 

(写真:ヒュンダイのモデル車のなかで、同社のジョン・ウィソン会長と会話するムン・ジェイン大統領=青瓦台)
 
ムン・ジェイン大統領は、「ヒュンダイ車が新しい歴史を開いた。今日は、世界で初めて水素自動車販売台数1万台を突破し、電気商用車販売も1万台を超えた日」であるとし、「ヒュンダイの蔚山工場は革新的なだけでなく、コロナ危機克服、労使協力の未来ビジョンにおいても1等企業」であると持ち上げた。

ヒュンダイの「NEXO」が累計1万台売れたことについては、ヒュンダイ自動車からも同日正式に発表された。同社は2018年の発売初年度に727台、昨年には4194台、今年は5079台(10月末現在)が販売され、発売後2年7ヶ月で国内累積販売数が1万台を記録したという。

ムン・ジェイン大統領はまた、「2025年までに電気自動車113万台、水素自動車20万台を普及し、北米・欧州・中国市場への進出を促進する」とし、「二次電池素材・部品・機器を年間売上高13兆ウォンの新産業として育てる」と述べた。

ムン・ジェイン大統領は、他にも、レベル4の自律走行車商用化や、水素自動車の充電スタンドを450か所増やすこと、水素自動車関連のベンチャー企業を支援する3500億ウォン(約322億円)規模のファンドを組成する案などにも言及した。

この日、ヒュンダイ自動車は自社の電気自動車専用プラットフォームである「E-GMP」についても初めて公開した。これまで内燃機関車のプラットフォームを使用して電気自動車を量産していたヒュンダイだが、「E-GMP」の適用によってより効率的で機能性に優れた生産システムを備えることになる。
 
(参考記事:「ヒュンダイのEVカー、世界3大デザイン賞の一角で最優秀賞を受賞」)
(参考記事:「ヒュンダイの2.8兆円規模EV電池供給入札、サムスンSDIが参加へ」)
(参考記事:「韓国ヒュンダイがEV火災事故でLG化学に言及…LG側は「調査中」強調」)
 
(写真:ヒュンダイ自動車の蔚山工場で演説するムン・ジェイン大統領=青瓦台)


 
 
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