韓国政府「WTOでEUのTV技術規制緩和などに成功」と発表…TBT委員会で交渉

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韓国政府「WTOでEUのTV技術規制緩和などに成功」と発表…TBT委員会で交渉

韓国政府が、WTOの技術障壁委員会(TBT)において、複数国の輸出障壁解消に成果を上げたと発表した。
 
(参考記事:「WTOの金融サービス貿易委員会議長に韓国外交官が選出」)
 
韓国産業省(産業通商資源部)は3日、韓国政府が輸出企業の海外市場非関税障壁を下げるために、世界貿易機関(WTO)加盟国と協議したと明らかにした。去る10月27日から30日までのビデオ会議で開催された2020年の第3次WTO貿易の技術障壁委員会において韓国は、EU、インド、南米など5カ国の計12件に上る輸出関連の障壁を解消することに成功したと強調した。(韓国の交渉窓口は韓国国家技術標準院)

TBT(Technical Barriers to Trade)とは、国家間で互いに異なる技術規制、基準、試験認証手続きなどを適用することにより、商品の自由な移動を阻害する貿易商障害要素を意味する。今回、それら阻害ケース12件を解消したというのが韓国政府の説明だ。具体的には以下のとおりだ。

①韓国政府は、EUが導入したTV・モニターなどのディスプレイ新規規制における曖昧な規定による不確実性を解消したと明らかにした。 EUが今回の11月から施行予定のディスプレイエネルギーラベル規定の試験方法が公表されていなことから、EU側に試験方法の公表と施行猶予を要請したという。EUは施行日を維持する代わりに、製品事後監視の段階で柔軟に適用すると明らかにしたという。

②インドが韓国に対するエアコンなどの新規の規制施行の延期要請を受け入れたという。インドはエアコンと関連部品認証規制を韓国に要求していたが、(コロナの影響などを鑑み)施行時期を7ヶ月猶予し、現地の指定試験所を十分に確保した後に実施することにしたという。また、新規施行される予定だったアセトンと無水フタル酸の品質管理、コンプライアンスについても延期を容認したとのこと。

③エクアドルとコロンビアは、家電機器のエネルギー効率に関する規制を改正・改善することにした。エクアドルは、国際標準と合わないだけでなく、過度の基準値が適用された乾燥機のエネルギー効率等級制を用意してきたが、これを修正することを約束して改正進行状況を共有することにしたとのこと。コロンビアは、エネルギー効率の評価ラベル規制について施行後6ヶ月の経過期間を付与することを検討してルームエアコンの場合、ラベルの変更を行う必要がないと公式確認したという。

④ユーラシア経済連合(EAEU)が、2021年に導入される予定の電気・電子製品のエネルギー効率規制について見直しを約束した。 EAEU(The Eurasian Economic Union):は、旧ソ連諸国の中で、ロシア、ベラルーシ、アルメニア、キルギス、カザフスタンのからなるユーラシア経済共同体だ。試験方法及びラベリング情報、絵柄と詳細手順については、試験所情報の不在について韓国政府はEAEU側に施行猶予と移行期間を付与してほしいと要請し、EAEU側2022年に施行を猶予することを検討することにしたという。

WTO TBT委員会は各国の技術規制の解消のため、WTO加盟国(164件)対象に毎年3回開催している。これまで韓国は、エネルギー効率、安全認証などの海外技術規制について10カ国27件に対して質問書を発送して、規制の改善、実施猶予などを要求したとのこと。
 
(参考記事:「[特集]米国の支持で韓国はより難しい立場に? WTO事務総長選をめぐるジレンマ」)
(参考記事:「WTO総長選は米国の反対で延長戦へ…得票数で劣るも韓国候補が当選の可能性も」)


 
 
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